エドワード・D・ホック No.41◇パリの絞殺魔◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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パリの青春。それは魔術。それは彼女。それはパリの絞殺魔ーーー

 
 
 
◇パリの絞殺魔◇ -The Paris Strangler-
エドワード・D・ホック 汀一弘 訳
 
 
フーダニット/失われた青春を求めて
 
 
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ネッドは12年ぶり彼女、カレンに会った。12年前、2人はソルボンヌの大学生の時出会った。カレンは学生の傍ら、魔術師コンドーの助手を勤めていた。親しくなる2人には不満学生の暴動の気配と最近パリを騒がしている絞殺魔の影が忍び寄る。5件目の絞殺事件が起こった時、ネッドは大学の指輪が見つかったことから容疑者になってしまうが!?
 
 
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「パリの絞殺魔」です(・∀・)
 
 
失われた青春を求めて、という言葉通り過ぎ去った青春の中に真実を見出す話です。巻き込まれた殺人事件、いきなり晴れた容疑、姿を消した女性……がホックらしい簡潔な文章で綴られます。通り魔事件というのは関係性が掴めにくいので犯人の特定に時間がかかりますよね。そこはカレンの裁量がものを言いました。
 
 
ホックはフェアな作家です。文章の中に絶対に手がかりがある。そして物語としても楽しめる。そこはあのエラリー・クイーンの薫陶を受けたというべきか。
 
 
「パリの絞殺魔」でした(・∀・)/
次はあのオスロ警察殺人課特別捜査班が帰ってくる!(*^o^*)/