ロバート・A・ハインライン No.30◇デリラと宇宙野郎たち◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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〈未来〉の地球を、宇宙を生きる人々!

 
 

 
◇デリラと宇宙野郎たち◇ -The Past Though Tomorrow-
ロバート・A・ハインライン 矢野徹 訳
 
 
宇宙ステーション建設に携わる宇宙のあらくれ男たちが直面した問題をユーモラスに綴る表題作はじめ、月開発をめぐって繰り広げられる悲喜劇を軸に一人の男の真摯な生き方を描く「月を売った男」など、透徹した洞察力と確固たる史観で築きあげられた〈未来史〉シリーズの根幹をなす中短編五編を収録。
 
 
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1.生命線
  (Life-Line)
  ……「月を売った男」参照。
 
 
2.道路を止めるな
  (The Roads Must Roll)
  ……「月を売った男」参照。
 
 
3.爆発のとき
  (Blowups Happen)
  ……原子力発電所で働く技術者たちは自分たちのミスが世界を滅亡させるかもしれないという重度の重圧に押し潰されていた。精神科医をつけて監視させると事態は悪化する。困り果てたキング所長は心理学者レンツを呼ぶ……
 
 
4.月を売った男
  (The Man Who Sold the Moon)
  ……「月を売った男」参照。
 
 
5.デリラと宇宙野郎たち
  (Delilah and the Space-Rigger)
  ……宇宙ステーションをを作る現場は血の気の多い野郎どものおかげでトラブルが頻発していた。やっと人手が来たと思ったらそのマックナイは女だった! 今まで女っ気のないところに女なんて大トラブルの元だ。監督のタイニイは猛反発するが。
 
 
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「デリラと宇宙野郎」です(・∀・)
 
 
巨匠ハインラインが打ち立てた〈未来史〉シリーズ第1弾。先日読んだ「月を売った男」をはじめとする5篇を読みました。何気なく既読作品の方が多いんですが←、それはそれ、これはこれ。もしかしたら2巻3巻は違うかもしれないし!
 
 
なので目当ては3と5。3の前半なんてえ、今の日本!? と目玉ポーンしそうな話です。今、これ読んだ方が良いんじゃないんですかね? 原子力でエネルギー源を得たいなら代償はこれなんじゃないですかね? 原子力を利用するってきっとこういうことなんじゃないですかね?
 
 
対する5は今まで野郎どもしかいなかった宇宙ステーション建築現場にデリラ的美女が来ちゃう話です。タッチ軽いです。デリラって多分あのデリラだと思いますが、サムソンのように野郎どもは破滅しません← すったもんだはあるけど女性の存在を受け入れ、認めるハッピーエンドです。こういう風に認め合うことができれば苦労しないのになぁ!
 
 
「デリラと宇宙野郎たち」でした(・∀・)/
次回「文豪ストレイドッグス制覇計画」、トロッコと敦くんの半人半虎でプシュキンを追う敦くんと芥川の前に頑強な岩巨人が立ち塞がる!(*^o^*)/~