朝霧カフカ No.4◇文豪ストレイドッグス-55Minutes-◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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55分で未来を変えろ!

 
 
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◇文豪ストレイドッグス-55Minutes-◇ 
朝霧カフカ
 

盗賊退治の依頼を受けて探偵社の一行が訪れたのは、横浜近海を“航海する島”、スタンダード島。しかしそこでは今まさにテロリストの手により未曾有の異能兵器が起動しようとしていた。敵を追う敦の前にH.G.ウェルズという異能者が現れる。彼女は敵か味方か、迷う敦にタイムリミットは迫り……。 そして真相へ辿り着く太宰に、黒幕の凶刃が迫る――!!
大ヒットコミックスの原作者による小説版、待望の第4弾!
 
 
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盗賊依頼を受けた武装探偵社は英国、フランス、ドイツが共同統治する"航海する島"スタンダード島にやってきた。敦は国木田と共にその盗賊を捕まえた。呆気ないほど速く。ーーーのはずだった。
 
 
盗賊たちは大佐と呼ばれる男が率いる別の一派に捕らえられた。ところが、敦は依頼人の船長の遺体を見てしまう。口封じのために拘束された敦と国木田はそれ以上に驚くべき話を聞く。誰も武装探偵社に依頼していなかったのだ!
 
 
スタンダード島には"未来を知る男"と呼ばれるテロリストが潜入していた。武装探偵社の無実を証明するには自分たちでそいつを捕らえる他ない。敦は脱出し、ウェルズと呼ばれる女性に出会う。彼女こそ"未来を知る男"であり、異能危険兵器"殻"
の開発者!
 
 
その兵器が何者かによって発動してしまった以上、横浜は消滅してしまう。回避する方法はただ1つ、過去に遡行し、兵器を奪う。そのために残された時間は55分!
 
 
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「文豪ストレイドッグス-55Minutes-」です(・∀・)
 
 
その前に映画観ました。いや〜大画面で存分に動き回る敦くんたちは実にカッコ良かったです。鏡花ちゃんすげぇ。ポートマフィアはンなことまで教えるのか。中也もすげぇ。やっぱり重力操作は最強だ。曲もカッコ良かったし、画もすごく綺麗でした。アニメも緻密な作業の積み重ねなんですね。
 
 
番外編的な話かと思いきや敦くんの衝撃的な過去が明かされます。おいおい、マジか。これは本編にどう影響するのでしょう。だって漫画にそれを匂わせるもの無いし。
消えない傷。それが異能力。キャッチコピーと話が物凄く合致していて、それがかなり良かったです。時々合ってないものもあるので。異能力というのは自分自身でもある。
 
 
そして特典小説! ゲットできて嬉しかったです。立場は逆転しているけど根本的なところは一緒でした。凄く核心的なことが最後で書かれていますが、つまりそれって……じゃあ、本編の敦くんがいる世界、も?
 
 
同時に思い出した言葉があります。
それを知る者の前には一つじゃない。太宰さんがその「知る者」で、彼は「本」の世界が1つでないことを知っていた。そして本来の「太宰治」の記憶を糧にその世界の「太宰治」を生き、世界の消滅を防ごうとした。彼のために。
 
 
つくづく思いますが、太宰さんって本当に何者なんですかね? もし「本」が異能なら太宰さんが触れば消えてしまいます。その時消えるのは誰? その時残るのは誰?
……ここで書くことではないのでこの件に関してはここで筆を置きます。というより書くのが怖い。
 
 
本書の話をしましょう。
 
 
本書でやっと敦くん登場。主人公なのに← 鏡花ちゃんが出てこないのでいつの話なんだろうと思ったら最後出てきたので10巻と11巻までのどこかだと思うことにします。
ちょっと待ったちょっと待ったちょっと待った。
映画並みの緊迫感溢れるストーリーとスピーディーさです。え、最初の文!? え、太宰さん!? な、なるほど。そうすれば与謝野先生の異能は効くのか! 物凄くギリギリだけど!
 
 
異能者は2人出てきます。異能【タイムマシン】のH.G.ウェルズと異能【神秘の島】のガブリエル・ヴェルヌ。どちらもSF作家の親玉です。この2人無しに今日のSFは無い。どちらもハインラインが読み終わったら読むつもりでしたが、まさかここで読むことになろうとは。
 
 
さて、気になるのが「超越者」と「七人の裏切り者」と呼ばれる存在です。あと大戦という言葉も出てきますが、漫画では出てきていないんですよね。漫画よりも先に出て良いのかと思うのですがそれは置いておいて←、漫画にも登場すると思うのですが、欧米組織【時計塔の従騎士】が出る前後だと思います。
やはりクリスティー爵がラスボスなんですかね。
話が映画に戻りますが、クリスティーが出てきて歓喜しました。そこでか! しかしクリスティーもフィッツジェラルド並みにえげつないことが判明。派遣した異能者は何者でしょう? 
 
 
あと気になったのは敦くんたちが未来を変えたことによってウェルズたちの存在有無が曖昧になったことです。敦くんたちは世界をもう1つ作ってしまったのではないでしょうか。人間は一緒だけど未来だけが違う、決定的に別の世界を。
 
 
本が全貌を明らかにした時、誰1人欠けることのない未来が手に入ることを願っています。
 
 
「文豪ストレイドッグス-55Minutes-」でした(・∀・)/
次は久しぶりのフィルポッツです(*^o^*)/~