機関車に轢かれた上司の死は事故なのか? 殺人なのか!? 鉄道会社に纏わりつく死と犯罪の臭い!
F・W・クロフツ 中山善之 訳
「停止! 停止! 線路上に何かある!」複線化工事に従事する見習技師パリーの乗った機関車が停まったときには、すでに黒い塊を轢いたあとだった。そしてそれは彼の上司アッカリーの無残な死体だったのだ……。翌朝の検死審問では事故死の評決が下されるが、フレンチ警部が捜査に乗り出すや、事件の様相は一変する。鉄道技師としての経験を存分に活かした、クロフツ中期の逸品。
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サザーン鉄道会社の鉄道技師の若手パリーは仕事でレッドチャーチに赴くために機関車に乗り込んだ。ところが、その機関車が線路上にあった何かを轢いてしまった! 降りて確認するとそれはなんと人だった上にパリーの上司アッカリーだった……
アッカリーは誰からも好かれていたし、自殺の兆候もなかった。事故死と判断されたが、全く不審なところがなかったわけではなく、フレンチ警部が派遣された。
フレンチ警部はアッカリーの事故死が本当は殺人だったのではないか? と疑いを持つ。そこに下請会社の現場主任ケアリーが謎の自殺を遂げた! そして垣間見える複線工事の数値の改竄……事件は一気にきな臭くなって来た!
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「死の鉄路」です(・∀・)
クロフツの十八番、鉄道ミステリーです。
専業作家になる前のクロフツは鉄道技師でした。鉄道会社の仕事内容や図面描写、計算見積もりとか経験と知識が存分に活かされています。
本書はフレンチ警部は確かに出ますが、特定の人物が語り役になったり、ヒロインが大活躍したりとフレンチ警部オンリーではないです。
特に前者が特殊です。その意味は終盤で分かるのですが……
犯人像がまんま、これだ!! 読んでいて既視感感じましたが、気のせいじゃなかった! 気になったそこのあなたはリンクから飛びましょう。
クロフツはクリスティー女史と違い、これらを発展させ、新しいミステリーを作りました。その傑作が次の次ぐらいに登場します。お楽しみに!
「死の鉄路」でした(・∀・)/
次はクラーク、ついに! あの! 名作!!