マーガレット・ミッチェル No.1◇風と共に去りぬ・第1巻◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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わたしを中心に、わたしの思うままに! 南北戦争の最中を強かに生きるスカーレット・オハラの波瀾万丈の人生、開幕!

 
 
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◇風と共に去りぬ・第1巻◇ -Gone With the Wind Vol.Ⅰ-
マーガレット・ミッチェル 鴻巣友季子 訳 
 
 
アメリカ南部の大農園〈タラ〉に生まれたスカーレット・オハラは16歳。輝くような若さと美しさを満喫し、激しい気性だが言い寄る男には事欠かなかった。しかし、想いを寄せるアシュリがメラニーと結婚すると聞いて自棄になり、別の男と結婚したのも束の間、南北戦争が勃発。スカーレットの怒濤の人生が幕を開ける――。小説・映画で世界を席巻した永遠のベストセラーが新訳で蘇る!
 
 
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アメリカ南部の大農園〈タラ〉の長女スカーレットは若くて美しく、男たちにモテモテの激しい気性も魅力的な華のある娘。しかし彼女にはアシュリ・ウィルクスいう想い人が密かにいたのだ。
 
 
そのアシュリが結婚ですって!? しかも冴えない従姉妹のメラニーと! 彼と結婚するのはわたしよ! 彼女は噂の真相を確かめるべくウィルクス家の招待に応じるが、噂は本当だった。しかもアシュリと言い争うところを社交界ではならず者のレット・バトラーに見られてしまった。
 
 
アシュリには振られ、嫌な男に醜聞を知られ、やけくそになったスカーレットはメラニーの兄チャールズと結婚するが、南北戦争が勃発し、スカーレットは未亡人にーーー
 
 
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2月は1回もやらず、約1ヶ月振りの「文豪ストレイドッグス制覇計画」は予告した通り、この令嬢が登場します(・∀・)
 
 
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「マーガレット・ミッチェル」嬢です。
ーーーと来れば異能力も元ネタも言わずもがなです。【風と共に去りぬ】。【ものを風化させる】異能です。題名の由来は「南部の文化や風習が『戦争』という風と共に消え去った」なので単純ながらも良いと思います。そうだよ、能力なんてこのくらい単純でいいんだよぉぉお!←
 
 
台詞からも分かる通り、誇り高く高慢なところがある女性です。上の台詞は盗み聞きされてキレたスカーレットがレット・バトラーに吐き捨てた言葉のバリエーションなのでミッチェルはスカーレットをモデルにできたキャラクターなのでしょう。本当のミッチェルはサインを求められるのも嫌なぐらい内気な人だったそうなので。
 
 
ミッチェルは前回のホーソーンと一緒に拠点たる船を守っていましたが、芥川の「羅生門」急襲からホーソーンを庇って意識不明の重態になってしまいます。「文スト」キャラの中で1番死の世界の近くにいる人です。ホーソーンは彼女の蘇生を願って半ば死亡フラグに入ってしまっているので早く目覚めてホーソーンをぶん殴って欲しいところです←
 
 
……というかホーソーンとミッチェルってどうなんでしょうかねぇ。両片思いなんでしょうかねぇ← ホーソーンはともかくミッチェルは(スカーレットを鑑みると)死んでも認めたくないだろうけどさ、絶体絶命の瞬間に初めてホーソーンへの想いに気づいて庇ったなら「ミッチェル死なないで!」と叫びたいところです。意識取り戻してホーソーンの傀儡ぶりを知り、彼を正気に戻すために武装探偵社に駆け込んで手を組んだらおいしい←
 
 
そんなわけでミッチェルも交えて本書の第1巻に行きましょう。
「風と共に去りぬ」といえば文学史にも映画史にも歴史にも名を遺した超大作です。わたしは映画すら観たことなかったチキンですが、今、本書を読むきっかけを与えてくれたこの計画に感謝しています。
 
 
さて、不滅のヒロイン、スカーレット。
……なんてまぁ、自信満々なんだろう! 何から何まで自分中心に回っていると思うってのはこういうことなんだろうな! 甘ったれお嬢さんとはこういうのですよ、日本の皆様。そしてなんて激情なんだろう! 名は体を表すってこういうことだよ! 
 
 
閉口しますが、その自信満々或いは我儘がよく保てるなと感心しちゃいます。あと根拠のない希望にも。わたしがアシュリを思っているようにアシュリもわたしを愛している! と主観だけで結論を出せるところは16歳にありがち、恋する乙女の暴走車ですね。 
 
 
また後先考えずに行動して後悔するのも16歳にありがち、やけくそ街道突っ走りですね。スカーレットは激情しやすいけど冷めるのもまぁ、早い。この点、スカーレットのこれからの人生で躓く原因の1つになりそうです。
 
 
上記2つの原因、アシュリ。彼の言っていることは正しい。とわたしは思います。スカーレットにアシュリは合わない。短くはともかくとして、長くは保たないと思うんですよ。それに……スカーレットは本当にアシュリという人間を理解しているんでしょうか? 今のスカーレットは恋する自分が1番綺麗! 状態に見えます。
 
 
またアシュリとは対極の破天荒な言動でスカーレットに近づくレット・バトラー。出逢って1ページ目からもう火を噴くよろしく舌戦を繰り広げています。
スカーレットと似てますね。てか気が合いますね。
今のスカーレットは猛反発ですが、南北戦争時、敗戦の気配濃厚になったらバトラーに恐れをなす時がきっと来るでしょう。
 
 
スカーレットたちはアメリカ史最大の戦争南北戦争の真っ只中を生きています。南部というと偏ったイメージしかなかったけど、マミーのように必ずしも黒人たちが虐げられていたわけじゃなかったんだなぁと思いました。1巻の時点ではまだ南軍に敗戦の気配は見えません。その気配が見える時、スカーレットはレットはアシュリはメラニーは、明日を迎えるべくどんな決断を下すのか? 
 
 
南部の人ーーースカーレットたちから南北戦争は何を奪い、代わりに何をもたらしたか? その時、彼女たちは何を思ったのか?敗者たる南部の人ーーースカーレットたちの生き様を通して南北戦争がどんなものだったのかを5巻を通して読んでいきたいと思います。
 
 
では! スカーレットのアトランタ残留が決まったその後からお送りします(*^o^*)/~