ジョー・ネスボ No.2◇ヘッドハンターズ◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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エリートビジネスマンの裏の顔。妻の願いも叶えられる完璧な計画のはずだったーーー

 
 
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◇ヘッドハンターズ◇ -Headhunters-
ジョー・ネスボ 北澤和彦 訳
 
 
名うてのヘッドハンター、ロジャー・ブラウンは、美しい妻のために豪邸を買いあたえ、画廊を経営させていた。しかし、巨額の赤字を埋めるために彼はひそかに絵画の窃盗に手を染めていた。そこに、幻の名画をもっているという精密機器メーカーの元CEOが現れるが……。北欧クライムノベルの大本命ついに登場!
 
 
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ロジャーは優秀なビジネスマンを引き抜き、斡旋するエリートのヘッドハンターだが、絵画の窃盗という裏の顔を持っていた。妻ダイアナの1番欲しいものーーー「子ども」から気をそらせるために設けた豪邸と画廊の維持のために必要だったのだ。
 
 
そんなある時、ダイアナの画廊の客の1人がロジャーの前に現れる。その男はとある企業のCEOで、喉から手が出るほど欲しいルーベンスの幻の名画『カリュドンの猪狩り』を持っていた。それを盗みに侵入した途端、今までになかった罠と危険がロジャーに襲いかかる!
 
 
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ジョー・ネスボ特集第2弾「ヘッドハンターズ」です(・∀・) 講談社文庫より。
こちらは警察官が主人公ではなく、表はエリートビジネスマン、裏は絵画窃盗犯という二面性がある男のクライムサスペンスです。
「絵画窃盗犯にうってつけの職業はビジネスマン以外にもあるような?」と読んで思いましたが、グレーヴの正体を知ったら納得しました。
 
 
グレーヴと出会った瞬間からの転落、暗転、反転が凄すぎる。壮絶です。グロいし、汚いし← そして誰を信じて良いんじゃ状態です。文章の書き方でも読者を騙しましたよ。騙されましたよ、わたしも。途中から「なんか変だな……?」と思いましたが!
 
 
あと、が強かだ。怖いよ。嘘つきが嘘をつく時ーーーその瞬間が1番恐ろしい。「嘘をつき通せば真実になる」を地で行っています。
 
 
クライムサスペンスは主人公の行動や未来によって釈然としないところもあります。ですが、時々読むと犯罪者の内面が分かってミステリーを書く上で勉強になります。読書の幅が広がってそういう意味でも意義があります。
 
 
「ヘッドハンターズ」でした(・∀・)/
次は再び集英社文庫からお送りします(*^o^*)/~