創刊時のエラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジンを読もう!
ミステリマガジン編集部 編
ミステリの真髄をあなたの手に─海外の傑作をいち早く紹介するミステリ専門誌《ミステリマガジン》の40年前の創刊時に遡り、その前身である《エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン》の創刊号から3号までを完全復刻した画期的合本。序文・瀬戸川猛資。創立50周年記念出
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1.夢みるなかれ(フィリップ・マクドナルド)
(Dream No More)
……ガロウェイは友人ゲイヴィンを自宅に招待した。ゲイヴィンはガロウェイの母親とも打ち解けるが……
2.おとなしい兇器(ロアルド・ダール)
(Lamb to the Slaughter)
……激情に駆られた妻は夫を殺してしまった。容疑を逃れるために企んだ驚くべき処分方法!
3.被告(エラリー・クイーン)
(The Accused)
……「クイーン検察局」参照。
4.お宅のお庭はどうしたの(アガサ・クリスティー)
(How Does Your Garden Grow?)
……「黄色いアイリス」参照。
5.水中の死体(ルーファス・キング)
(The Body in the Pool)
……ウェイヴァレイ夫人はかつて自らの証言で人を電気椅子送りにした過去があった。その1年後、その男の娘が訪ねて来るが……
6.ジャラッキ伯爵への手紙(T・S・ストリブリング)
(A Note to Count Jalacki)
……ジャラッキ伯爵の魔の手はついに義理の息子ジョンにまで伸びた。ポジオリはわたしをジャラッキ伯爵の下に送るが……本当の狙いは?
7.男子専用(ロイ・ヴィガース)
(For Men Only)
……船の中で殺人が起こり現場、被害者、容疑者、凶器が警察の前に直ちに届けられた。あとはそこに殺人犯を見出すだけ……手がかりは床の上の結婚指輪?
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「復刻エラリイ・クイーンズ・マガジン」から2巻号です(・∀・)
クリスティー、クイーンといったオーソドックス作品からダールやヴィガースといったマニアックな作品まで勢揃いしています。
前巻を読んだ人はストリブリングを楽しみにしていたと思います。「これで終わるなんてそうは問屋が卸さないぜ!」って感じです。ジャラッキ伯爵、まさかの顛末です。いや、ある種のフラグもあったかな。
まさかの顛末は1や5もそうですね。5はラストの台詞が怖い。2は怖い、というかブラックです。シニカルです。うー、これを殺人に使ったら完全犯罪できそうです← 恐ろしい! もうそれ、無理!
「復刻エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン No.1-3」からNo.2でした(・∀・)/
次はニューオリンズ3部作、ついに完結! そしてまさかのカー読破達成まであと2冊です!