宮沢賢治 No.1◇新編 宮沢賢治詩集◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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自然の中に自らの心をスケッチするーーー自然と信仰、芸術に彩られ、自身の葛藤と心情をあらん限り叫んだ詩篇たち!

 
 
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◇新編 宮沢賢治詩集◇
宮沢賢治 中村稔 編
 
 
亡くなった妹トシを悼む慟哭を綴った「永訣の朝」。自然の中で懊悩し、信仰と修羅にひき裂かれた賢治のほとばしる絶唱。名詩集『春と修羅』の他、ノート、手帳に書き留められた膨大な詩を厳選収録。 
 
 
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「新編 宮沢賢治詩集」です(・∀・)
 
 
「文豪ストレイドッグス制覇計画」、4巻編突入しました。コミックは予測不可能な事態に陥り(雑誌未読)、アニメは対ギルド戦が佳境に入りましたね(アニメも未視聴)。盛り上がっています。
小説も未読ですが、コミックとどう繋がるんだろ。
 
 
今のところ、小説の方は計画外ですが、コミックでリンクしたら小説も読み、元ネタ作品も読もうと思っています。小説で出たところはコミックでも何らかの形で登場するって信じてる! じゃないとコミックが本編なのにずるいじゃないですか!
 
 
脱線。今回は武装探偵社最後のメンバー、「宮沢賢治」です。
 
 
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こちらが「文豪ストレイドッグス」上の「宮沢賢治」です。賢治くん。敦くんよりも年下、14歳。直々に社長にスカウトされて武装探偵社へ。どういった経緯でそーなった←
 
 
性格はすっごく天真爛漫。純粋です。疑うことを知らず、働き者です。頼りにされています。史実の「宮沢賢治」は坊ちゃんで病弱だったのでこの賢治くんの姿は彼の理想の姿かもしれません。
 
 
そんな賢治くんの異能は【雨ニモマケズ】。怪力の異能です。車も投げられるし、鉄パイプで殴られても平気。怖い← のはヨコハマのギャングの共通の意見らしいですな(苦笑) ただ【空腹時でないと怪力を発揮できない】という欠点があります。なるほど。確かに詩の内容とも合致しますね。「玄米四合と味噌と少しの野菜」だものね。ただね、玄米四合って結構な量だと思うんだ←
 
 
そんなわけで宮沢賢治の「雨ニモマケズ」です。
 
 
「雨ニモマケズ」は死の直前、病床で手帳に書いたものです。詩というか彼の遺言ですね。あらん限りの力を振り絞って遺した彼の最期の叫び。最期の願い。
 
 
実はこの詩、わたし初めてまともに向き合って読みました。歌ったことはあるんですけどね。読んでいて気がついたことがあります。最後の文です。
 
 
『ソウイウモノニ  ワタシハナリタイ』
 
 
……普通、最後に思うことは過去形じゃないんですかね? 『ああなりたかった』、『こうありたかった』みたいに。
賢治は次の生があることを信じていたのか。
熱心な日蓮宗だったし、不思議じゃないです。それでも「次がある」と次の生を信じられることはすごいと思います。
 
 
あとトシを喪った慟哭もすごい。
「永訣の朝」は高校ーーーだったか?ーーーの時にやりました。懐かしいです。賢治にとってトシは妹とか女性とか抜きにして「世界で1番の人」だったのでしょう。下手したら言葉で表すのは軽すぎるぐらい。
世界どこをみてもその人を感じるぐらい大事な人にわたしは会ったことがないですが、羨ましいです。
 
 
そして詩の全てに描かれる岩手の自然のなんと美しく、摩訶不思議なこと!
美しいけど、その裏に異世界を見た気分です。その中に賢治の心情が所々見え隠れして激しさが分かります。
 
 
と、いうか今の宮沢賢治って教科書に乗るぐらい名の通った作家ですけど生前はほとんど無名でした。作品は全然売れなかったし……それでも彼の詩や童話に感動し、その名を広めようとした人たちがいました。その筆頭に挙がるのが前々回登場した中原中也で、本書に収録されている「春と修羅」に感動して買いまくっては人に配ったり、賢治の影響を受けた詩を書いたり、評論を書いたりして宮沢賢治の名を世間に広めました。中也がこんなことをしたのは後にも先にも宮沢賢治1人だけだったそうです。
 
 
「文豪失格」という漫画では2人の絡みがありますが、「文スト」ではまだ1回だけ(しかも戦闘時)これから絡みはあるのか……
 
 
「文豪失格」という漫画を読んで宮沢賢治は結構シニカルやブラック、シリアスな面もあるなぁと思うようになりました。その最たるをいく「注文の多い料理店」とかサキも書きそうだ← 
「文スト」の賢治くんはそんなところ全くないけど、史実上の宮沢賢治は歯痒い思いをしたり、悔しい思いをたくさんして、それが童話に表れたのかなとも。
 
 
「雨ニモマケズ」を始め、「新編 宮沢賢治詩集」でした(・∀・)/
次は創刊時エラリー・クイーンズ・マガジンです(*^o^*)/~