孤独を唄う、その魂に寄り添う。
◇山羊の歌◇
中原中也
感動を呼ぶ孤独な魂の告白。
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1.初期詩篇
2.少年詩
3.みちこ
4.秋
5.羊の歌
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絶好調、快進撃を続ける「文豪ストレイドッグス」制覇計画、3巻編に入りました。3巻編は2人しか出てこないのですが、最初に登場するのは詩人の「中原中也」です(・∀・)
はーい、こちらが「文豪ストレイドッグス」上の「中原中也」です。ヤンキー風のイケメンです← ポートマフィアの幹部の1人で、かつては太宰さんの相棒でした。仲は最悪ですが。
太宰治と中原中也は「文豪ストレイドッグス」でもそうなように、史実でもお互い嫌っていました。「青鯖」、「蛞蝓」と罵るのも事実だったようです。あと酒癖が悪い、背が低い(史実で150cmほど。「文スト」でも160cm)のも一緒です。写真を見るととてもそんな風に見えず、「写真で騙され、実態を知って裏切られた」No.2です←
中也が羽織っているマントと帽子は史実の中原中也が身につけていたものと同型だそうです。元祖厨二病ですwww
中也は口と酒癖は悪いけどなかなか面倒見のいいキャラです。恋人にはできないけど友達になりたい←
そんな中也の異能は【汚れつちまつた悲しみに】。有名なあの詩ですね。【触れたものの重力のベクトルや強さを操ることができる】もので、逆さ吊りとか銃弾弾くとか普通にできます。荷物を軽くできるので日常生活に1番便利な異能かもしれません← 「汚濁」状態にすると異能が最大限に発揮されて、戦車にも勝利できます。ただブレーキがないので太宰さんの「人間失格」がないと死ぬまで暴走するはめになります。ブレーキかけられるのが太宰さんだけっていうこの状況からして屈辱だと思う(笑)
そんなわけで「汚れちまった悲しみに……」が収録された「山羊の歌」です(・∀・)
題名の「山羊」はつけた理由は諸説あるようです。山羊と聞いてキリスト教を思い出しました。山羊って確かキリスト教の中では「悪魔」や「贖罪」の意味がありますよね? ダブりますね。中也はクリスチャンではなかったはずですが、フランス語を勉強していたと言うし、聖マリア!と唄うところもあります。意識した部分があると思います。
なんというか……孤独というか言葉にできない憂鬱をずっと抱えていたのかなと思いました。
「山羊の歌」に収録された詩の1つ1つが重い! まるで曇天の中を重い足取りで歩いている気分です。ところどころで陽はさしているけど、やはり暗い。
孤独だけど空虚だとか、寂しい人間とは思われたくなくって酒に逃げてしまった……なんとなくそんな気がします。詩そのものに中原中也の本当の姿ーーー本当の気持ちがある気がします。
詩というのは小説とはまた違った観点から自分と世界を写し出すものなのかもしれません。
「山羊の歌」でした(・∀・)/
次のアンソロジー……は注文したはいいけど来ないので、久しぶりに珍コンビに会いに行きます(*^o^*)/~