アイザック・アシモフ No.36◇ミクロの決死圏◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




TwitterもといX: 「https://twitter.com/KYoCaTHouWoR
エブリスタ: https://estar.jp/users/153193524

制限時間は60分。命を救え!

 
 
{0D0A0DA9-97FB-4003-BBEE-ADF214AA72C6}

 
◇ミクロの決死圏◇ -The Fantastic Voyage-
アイザック・アシモフ 高橋泰邦 訳
 
 
人体を原子の大きさに縮小する! 物体の無限な縮小化を可能にする超空間投影法……だがその欠点は、縮小持続時間がわずか一時間ということだった。米秘密情報部は、それを無限にのばす技術を開発したチェコのベネシュ博士を亡命させたが、途中スパイに襲われた博士は脳出血を起こして意識不明となる。かくてCMDF(綜合ミニアチャー統制軍)は、医師、科学者、情報部員ら五名を乗せたミクロ大の潜航艇プロメテウス号を博士の頸動脈から注入して、患部をレーザー光線で治療する作戦をたてた。だが果たして60分の間にかれらは任務を全うして帰還できるか?
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆   
 
 
秘密情報部部員のグラントはベネシュ博士をチェコからアメリカに亡命させたが、目の前で敵のスパイに襲われ、意識不明の重体になってしまう。
 
 
救出作戦として超空間投影法で縮小した医師たちを直接中に入れることで治療させることにした。カーター大将はその4人の中にベネシュ博士を襲ったスパイがいるとしてグラントにもそのプロメテウス号に乗るように指示する。
 
 
かくして前代未聞の救出劇が始まったが、タイムリミットは60分!
 
 
☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆☆*:.°. .°.:*☆   
 
 
「ミクロの決死圏」です(・∀・)
 
 
映画化されたもののノヴェライズものです。
つまりこれって映画が先で小説は後から出来たのです。
しかしこれはアシモフが手がけたので小説は評価は高かったようです。さすがです、先生!←
 
 
話の方に入りましょう。
本書は簡単に言うと人間縮めて体内に潜入、救出作戦です。身近にして神秘的な人体という秘境の大冒険です。
なんかよく「人体の秘密~」のような学習漫画でキャラクターが体内に入って説明するものがありますが、まさにあれです。あのまんまです。
 
 
っていうか人体に直接入って治療することができれば革新的ですよね。神経に近すぎてメスを入れられないようなところでも治療できますよね、これなら。まぁ、まだこの時点では改善点はいっぱいありましたが……
 
 
本作は前代未聞の場所の冒険に加えてスパイものが混じっています。書き方がアシモフで読んでいて全然違和感ありません。原案は別の人なのに小説になればアシモフ・ワールドです……!
 
 
「ミクロの決死圏」でした(・∀・)/
次はエラリー、久しぶりの短編です(*^o^*)/~