エラリー・クイーン No.29◇緋文字◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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アルファベットは血の緋文字で書かれる。姦通事件に巻き込まれるエラリーとニッキー!

 
 
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◇緋文字◇ -The Scarlet Letters-
エラリー・クイーン 青田勝 訳
 
 
探偵小説家ローレンスと女流演出家のマーサは、誰もが羨む幸福な夫婦だった。しかし、結婚三年目から二人の仲が悪くなり、やがて凄じいトラブルが毎日起こるようになった。エラリイと秘書のニッキーは何度か仲裁に入っては、諦めて手を引こうとしているうちに”緋文字殺人事件”とよばれる姦通事件に巻き込まれていった。死者の残したダイイング・メッセージ、XYの謎とは? ホーソーンの同名小説に因んだ中期の代表作
 
 
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エラリーの秘書ニッキー・ポーターにはマーサという親友がいる。女演出家の彼女は探偵小説家のローレンスと結婚し、三年間おしどり夫婦だったが、いつしか毎日トラブルが起こるようになっていたという。
 
 
ローレンスは病的な嫉妬心を持っていたのだ。エラリーとニッキーはなんとか破滅を防ぐべく策を講じるが、そのうちマーサが不倫していることに気がついてしまう。
 
 
マーサはアルファベットのある決まりに沿って浮気相手ハリソンに会っていた。しかしそうなると決定的破滅は目の前である。そうしてついに事は起こった。逆上したローレンスがハリソンを撃ったのだ! ハリソンは血でXYと書いて息絶えた。XYは一体何を指すのか!?
 
 
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「緋文字」です(・∀・)
 
 
エラリーとニッキーの活躍です。
ニッキー・ポーターは「生者と死者と」で初登場し、主にラジオドラマで活躍したエラリーの秘書兼恋人です。
 
 
一応ニッキーは登場人物紹介では「マーサの親友」と書かれていますが、Aもしているし←古い。いちゃこらもしてるし、エラリーの秘書兼恋人でいいだろ、あんたら! 
 
 
ニッキーはマーサのためになんとかしよつと奔走します。エラリーが「手を引け」と言っても「嫌です」と頑固一徹です。
なんだ、普通にいい人じゃないですか。
ぶっちゃけ、ニッキーの友達になって、エラリーの弱点を聞きたいです(笑)
 
 
さて、今回の事件はナサニエル・ホーソーン「緋文字」が土台になっています。私生児を産んだ罰として一生涯に渡り、姦淫(Adultery)のA文字をつけることになったへスター・プリンの話です。こちらも読もうと思います。
 
 
そんなエラリー・クイーン版「緋文字」
終始、姦通事件。殺人事件が起こるのはラスト50ページ前。
姦通事件が嫌いで、殺人事件がなかなか起こらないのも嫌いな人はこの話、無理な気が……
でも最悪の事態が露見されるまでの出来事は結構スリルがあって全然飽きません。嫌な気持ちにはなるけど。
 
 
でもエラリー、他人のために泣けるようになったのは立派なことだが、君、いくつだよと突っ込みたい(苦笑)パパも困るでしょ!
 
 
全体の感想は一言。あんたたちは地獄へ落ちろ。で〆れます(爆)
 
 
あとバーナビー・ロスが出てきたところに懐かしさを感じました(笑) 
 
 
「緋文字」でした(・∀・)/
次はカーター・ディクスンの「時計の中の骸骨」です(*^o^*)/~
 
 
 
 
 
おまけ↓
 
 
「ねぇ、ジューナ、今度さ」
「嫌です」
「……まだ何も言っていないよ」
「言いたいことはもう分かります。エラリーさんとあの女の人、このブログに招待しようって言うんでしょう」
「わー、さすが立派なロマの紳士(笑) いいじゃない。エラリーにも警視にも会えるよ。献立は任せるからさ」
「う~~~~ん……………………………(以下略。すごい長い沈黙)分かりました(ムスーッ)。勘違いしないでくださいよ! エラリーさんと警視に会いたいだけですから!」
「(わー、ツン来たよ(笑))わーい! 晩餐会だー! で、献立なんだけど一品入れて欲しいメニューがあるんだ、いいかな」
「え、なんですか? わたしに作れるものだったら」
「うん、大丈夫。クイーン家の家事問題を永久解決させたジューナなら容易いよ。チキンサラダだから。あ、それが無理なら羊肉のカレーでもいいよ」
「えっ……!?(どれもエラリーさんの嫌いな料理ばっかりだけど!?)
(エラリーをおちょくれる機会は自分から作らないとね。脳内でからかわれた借りを返させてもらうぞー!)
 
 
……to be continued?