ジョン・ディクスン・カー No.22◇震えない男◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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どんな恐怖にも「震えない男」は死ぬことにも震えないのかーーー

ひとりでに銃を撃った謎にフェル博士が挑む!
 
 
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◇震えない男◇ -The Man Who Could Not Shudder-
ジョン・ディクスン・カー 村崎敏郎 訳
 
 
サウスエンド海岸にあるロングウッド荘は、十七世紀に建てられ後の当主ノーヴァートが無残な死を遂げて以来、代々の当主が悲運につきまとわれて、奇怪な噂が絶えなかった。ロングウッド家最後の後継者が邸を売りに出したとき、住む人もない荒れ果てた邸に幽霊が出没するという噂が村に流れた。だが噂の幽霊の正体を確かめようという買手が現れた。彼が友人たちを招き、邸宅で幽霊パーティを開いた日、招待客の一人が壁に掛かった拳銃で射殺された。目撃者の証言によれば、壁に掛かった拳銃が宙に浮いて、ひとりでに狙いをつけて撃ったという!
 
 
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幽霊屋敷にようこそ!
 
 
ボブは友人で元実業家のクラークから彼の新しい住まいになるロングウッド荘への招待を受ける。
 
 
ロングウッド荘は数々の死と奇怪な噂の絶えない幽霊屋敷だった。クラークはその幽霊屋敷の正体を確かめるべく、親しい友人たちをそのロングウッド荘へ招待したのだ。
 
 
さっそくボブの恋人テスが踝を何者かに掴まれたり、魅力的なギネス・ローガンの不審な行動を見せたり、屋敷は不穏な空気に包まれる。
 
 
そんな中、殺人事件が発生した! 殺されたのはローガン。しかし不可解なのはその場に居合わせたギネスの証言ーーー「部屋が殺した」!?
 
 
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「震えない男」です(・∀・)
 
 
ついに幽霊屋敷の登場です。
 
 
幽霊屋敷は「プレーグ・コートの殺人」で、幽霊ーーーというか超自然的存在は「剣の八」でも登場します。
本当に幽霊の存在が現れるのは本作が初です。
 
 
しかも屋敷そのものが曰く付き。
本作はそうと知りつつ屋敷を買った知り合いに招待されるところから始まります。
しかしこいつが始終「なにを考えとんじゃ」状態で、結構イライラしたのですが、まさかそんな思惑が!
なにこいつ怖い! 
こういう奴が一番怖かったりするんだよおおお(((゜д゜;)))
 
 
それ以上に今回の真相が一番びっくりだ!
いや、トリックじゃありません。トリックはよく考えれば分かります。てかそれしかあり得ない。「なんで気がつかなかったんだ、わたし!」とすら思いましたよ。
 
 
てかフェル博士はそれは……それは……それはいくらなんでも犯罪だ!!
もちろん心情は理解できるけど!
恐ろしい……この真相を知る時は手に割れ物を持たないことをお勧めします。確実に落とします←
 
 
「震えない男」でした(・∀・)/
次は「小惑星の海賊」! ……と言いたいのですが、この本はもう絶版で最悪、神保町まで行かないと手に入りません。
しかし今週末、大事な試験を控えていてとても神保町まで行く余裕がありません(´_`。)  いや、行く余裕はあるけどその時間がもったいない!←
 
 
なので「小惑星の海賊」の感想をアップするのはどんなに速くても19日以降になってしまいますm(_ _)m すみません。
 
 
ーーーとは言え、本を読む時間はあるので(電車の中とか)本は読みます。ただしばらくアシモフのターンが回らないってだけです。
そんなわけで次回は英国の推理小説家が一堂にかします! お楽しみに(*^o^*)/~