G・K・チェスタトン No.15◇ポンド氏の逆説◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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逆説、炸裂! チェスタトン、最後の作品!

 
 
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◇ポンド氏の逆説◇ -The Paradoxes of Mr.Pond-
G・K・チェスタトン 福田恆存 訳
 
 
温厚にして控え目な小男の紳士ポンド氏には、穏当な筋の通った談話の最中に奇妙な発言をまじえる癖があった。死刑執行停止令を携えた伝令が途中で死んだので囚人が釈放された。二人の意見が完全に一致したために相手を殺した男。背が高すぎるために目だたない、等々。耳を疑いたくなるが実は辻褄のあったポンド氏の話。チェスタトン自らが逆説集と銘打った珠玉の短編全八編収録。
 
 
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ついに、ついに、最終作!
 
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1.三人の騎士 
   (The Three Horsemen of Apocalypse)
 
 
2.ガーガン大尉の犯罪
   (The Crime of Captain Gahagan)
 
 
3.博士の意見が一致すると……
   (When Doctors Agee)
 
 
4.道化師ポンド 
   (Pond the Pantaloon)
 
 
5.名ざせない名前
   (The Unmentionable Man)
 
 
6.愛の指輪
   (Ring of Lovers)
 
 
7.恐るべきロメオ
   (The Terrible Troubador)
 
 
8.目だたないのっぽ 
   (A Tall Story)

 

 
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「ポンド氏の逆説」です(・∀・)
最近は自作推理小説ばっかあげていましたが、ちゃんと本も読んでましたよ汗
 
 
ついにチェスタトン、最後の作品に到着しました!
 
 
本書はチェスタトンが亡くなった1年後に出版された、いわば遺作です。
 
 
そんな「ポンド氏の逆説」は……
 
 
……
 
 
やっぱり難しいいいいい!!!
というか二度読みしないと分からない!
チェスタトン作品はきちんと古本屋で手に入れたいと思います。
 
 
今作はチェスタトンお馴染みにして必殺技「逆説」がふんだんに使われ、それが話の核になります。
主人公にして語り手ポンド氏はやっぱりブラウン神父や他の主人公に似ているところがあるんですよね。
 
 
逆説は一見「え、矛盾してない!?」と思うのですが、きちんと説明されれば(時間はかかるが)納得いきますし、発想と思考の幅が広くなってためになります。はい。
 
 
「ポンド氏の逆説」でした(・∀・)/
 
 
 
さて、本作で翻訳されたチェスタトンの小説を読みきりました!
 
 
ブラウン神父登場が4月だったので2ヶ月お付き合いしたことになります。
 
 
チェスタトン作品を読むのはほとんど授業を受けているのと大差なく、読むのがしんどかった時もありましたが、「その説明はどうつけるの!?」という続き気になる思考で読んで参りました。
 
 
必殺技「逆説」を持つポンド氏、
誤解を受けた四人の男たち、
愛すべき法螺吹き友の会のみんな、
詩人と狂人の間に立つガブリエル・ゲイル、
限りなく「生きている」その男(マンアライヴ)、
知り過ぎていることに苦悩するホーン・フィッシャー、
曜日の名前の秘密結社のみんな、
奇妙な判事、バジル・グラント、
愛国心溢れたノッティングヒルのナポレオン、
怪盗と探偵の2つの顔を持つフランボウ、
 
 
そして!
逆説の探偵、ブラウン神父!
 
 
みんなみんな難しい存在だったけど、ありがとう! 出逢えて良かった!
 
 
ーーーG・K・チェスタトン、小説のみほぼ全巻読破。
2015年、7月13日。