1日で全ては止められるか。タイムリミットはあくる日の午前零時一分。
◇真夜中の死線◇ -True Crime-
アンドリュー・クラヴァン 芹澤恵 訳
『セントルイス・ニューズ』のエヴェレットは、事故で重傷を負った同僚の代わりに、その夜死刑になる男へのインタヴュー記事を担当するよう命じられた。ところが下調べを始めると、事実関係に不審な点が浮上してくる。これは無実では? 死刑を止めるべく、皮肉屋の記者が獅子奮迅の活動を開始する。ただ一日に凝縮されたドラマが生む、出色のスリル。死刑執行サスペンスの逸品!
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「真夜中の死線」です(・∀・)
題名が結構気になっていたので手に入れられて嬉しかったです(*´Д`)=з
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フランク・ビーチャムの死刑が執行される朝、女性が難所で交通事故を起こし、重態になる。
彼女は新聞記者で、ビーチャムのインタヴュー記事を書くはずだった。
彼女のピンチヒッターを急遽、同僚エヴェレットが勤めることに。
彼は早速ビーチャムの起こした女性射殺事件を調べるが、決め手となった証言には矛盾が。
ポテトチップスをきっかけにエヴェレットの胸にはある考えが渦巻く。
"フランク・ビーチャムは無実なのではないか?"
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サスペンスのジャンルの一つにデッド・リミット型があります。
死刑執行を止め、死刑囚の無実を証明するもので本書もその一つでしかも傑作の一つに数えられています。
ちなみに作者アンドリュー・クラヴァンはキース・ピータースンと言う名前でもサスペンス推理小説を書いているそうです。
さて、この本書は仕事はできるが、下半身ろくでなし記者が無実を晴らし、死刑執行を止めます。(言葉はもろ汚いですが、主人公についてはこれで察してください。これ以上語りたくないので。ただの非難合戦になっちゃう←)
主人公エヴェレットには色々言いたいこともありますが、後半、真実を突き止めようと抗う姿には胸を打たれます。
ジャーナリストの本質的な姿が見れます。
そしてかなりハラハラします!
後半、読む手が止まりません。私も読んでいるところ邪魔しないで! 状態でした←
そしてアメリカが抱える死刑問題、その環境に携わる人々の内面、葛藤の全てがこの本には詰まっています。
声高にその問題を是非を問うのはあまり好きではないのですが、(特に政治関係の考えは簡単に人には話せない)考えされられます。それもごく自然に。
そして冤罪の怖さも学べます。これについても考えさせられます。
「真夜中の死線」でした(・∀・)/
次回、いよいよブラウン神父登場(*^o^*)/~!!