19世紀ヴィクトリアン、メイド漫画の金字塔!
◇小説エマ◇ -The Novel Emma-
久美沙織 原作・絵 森 薫
19世紀末のロンドン。豪商ジョーンズ家の長男ウィリアムはある日、初老の家庭教師ケリー夫人宅を訪ねる。そこで彼が出会ったのは美しいメイド、エマだった。一目で恋におちたウィリアムは以後、彼女の住むセントメリルボーンへ足繁く通い、またエマも実直なウィリアムの人柄に惹かれていく。だが、上流階級に名を連ねる彼に、メイドとの恋が許されるはずはなかった……。 珠玉のロマンスコミック『エマ』——その登場人物達の心情や背景を緻密に描く小説版が登場!
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えー、今回はセイヤーズ女史に入る前に、
わたしが執事推理小説を書くきっかけになったお話の話をしようと思います(・∀・)
「セイヤーズ女史はどーした」、「ハリエット嬢はどーした」と怒られそうですが、
関連もあるのでお手柔らかにー( ̄∇ ̄+)
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誰だって恩師のところに行くのは緊張するものだ。それが当時不出来な性なら尚更だ。
新興の大富豪ジョーンズ家の坊ちゃんウィリアムは夢をきっかけに幼い頃の家庭教師、ストーナー先生のところに10年ぶりに訪問することに。
邂逅の神様は新しい、それも一生ものの出逢いを授けてくださった。ウィリアムはストーナー先生のメイド、エマに一目惚れしてしまったのだ。
ウィリアムは足繁く通い、2人は交流を深めるが、そこに身分という壁が立ち塞がっていた。
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ーーーというお話。
王道です!! だからこそ面白い!
しかし時代考証がしっかりしていて、読んでいると自分も19世紀ヴィクトリアンにいる気にさせてくれるのだから不思議です。
『エマ』を読み始めたのは最近ですが、存在自体は昔から知っていました。教えてくれたのはなんとガチャポンです←
すぐに漫画の存在を知りましたが、しかしその時メイド萌え! という言葉がよぎって敬遠してしまったわけです。馬鹿だ! ←
あと巻にあらすじもなにもないのも引いてしまった一因です。
時は過ぎて、クリスティー女史に出逢い、かたっぱしから読みふけっていたのはここに来てくださる方はご存知かと思いますが、ここで森さんと意外な再会を果たします。
「フランクフルトへの乗客」の、解説。
出逢って、びっくり。読んでびっくり。
「森さんの漫画って……メイドって……もしかして真面目な歴史漫画だったのかも……」
と思ったのです。
てか、かなり失礼ですね。本当にあの頃の私は頭を踏まれて土下座すべきだと思います。
よく見れば絵も好みだし、よし、買おうと思い立ったは最後、全巻揃え、ヴィクトリアン・ガイドも買い、あとはアニメ見たら完璧! な体勢に入ったのでした、チャンチャン!
ちなみにもう一人のメイド「シャーリー」も買いました!
さて、小説。
ほぼ原作通りに書かれています。そこにウィリアム、エマ、ストーナー先生たちの心情がより詳しく書かれ、物語を篤くしています。
単純なウィリアム坊ちゃんはともかく、エマの心境に発見があって楽しかったです(・v・)
文を手がけた久美沙織さんはコバルト文庫でデビューし、乙女心の書き方に定評がある方だとか。そんな彼女が19世紀ヴィクトリアンにどっぷり浸かるために読んだのが、
セイヤーズ女史のピーター卿シリーズだったのです!
どうだ、ちゃんと関連してたでしょう( ̄^ ̄)! ←威張るな。
2人が両思いなのはほぼ確定。しかし身分と階級という壁が高く厚くそびえ立つ! さあ、どうする、どうなる!?
ということで2巻に続きます! 次も「小説エマ」です(*^o^*)/~