チャールズ・ディケンズ◇クリスマス・キャロル◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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クリスマスには奇跡が起こる。

 
 
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◇クリスマス・キャロル◇ -A Christmas Carol◇
チャールズ・ディケンズ 池央耿訳
 
並外れた守銭奴で知られるスクルージは、クリスマス・イヴにかつての盟友で亡きマーリーの亡霊と対面する。マーリーの予言通りに3人の精霊に導かれて、自らの辛い過去と対面し、クリスマスを祝う、貧しく心清らかな人々の姿を見せられる。そして最後に自分の未来を知ることに。
 
 
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「クリスマス・キャロル」です。
チャールズ・ディケンズの代表作で、ディ○ニーアニメ化もされたこの作品、実は今月半ばからクリスマスにはこの作品を読むぞ♪( ´▽`)! と決めていました。
 
 
あまりにも、有名な作品なので解説はしませんが、
クリスマスっていいよね。と心の底から思える作品でした。
 
 
クリスマスはいい。
子どもはもちろん、豪華なパーティーもできるし、ゲームもできるし、何よりサンタクロースからプレゼントがもらえるから。
 
 
大人になってもクリスマスはいい。
プレゼントがもらえなくなっても、仕事や学校で遊べなくても、一緒に過ごす相手がいなくても、クリスマス・ディナーや街中のイルミネーション、赤・白・緑が基調のクリスマス雑貨がクリスマス・ソングを口ずさみさせ、心をうきうきさせてくれるから。
 
 
チャールズ・ディケンズ時代も同じ。
クリスマス・プディングをはじめとする豪華で、よだれを垂らしそうになるほど美味しそうな料理に楽しい歌に、ゲーム! 
そこには笑顔があります。家族の笑顔。
クリスマスは誰もが平等に笑顔になれる日。しかしスクルージ爺さんは笑みひとつなく、一人っきりのクリスマス……
 
 
本書を読んで初めて分かったことがあります。それはスクルージ爺さんが悪人じゃないこと。
 
 
彼は確かに守銭奴ですが、過去の貧乏生活のこともあり、決してその金で贅沢にふけるわけでもなく、私利私欲もない。ただ生真面目に働いた結果なのです。
 
 
マーリーもそれが分かっていたからこそ、自らスクルージのところにやってきて、忠告し、3人の精霊を派遣したのだと思うのです。
そして4人の思惑通り、スクルージは変わった、いや「戻った」のです。
 
 
今日はクリスマス。今日は世界中の人間が1日全てとはいかなくても、一時でも心の底からの笑顔が咲きますように。
Merry Merry Christmas!!