グレイ・ラビットのおはなし | days with books

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本と共に生きる日々

週末は御復活祭でした(^^)

土曜日は長男のお友達の土曜学校でイースターエッグ作りに勤しみ、日曜日のごミサの後で自分達の作ったタマゴを籠に入れてお配りしました!

3歳の次男も頑張ってタマゴをお渡ししていましたが、次男の小さな手からタマゴを受けて下さる皆さんの嬉しそうなお顔を拝見していると本当に晴れやかな気持ちになりました!

イースターのモティーフであるヒヨコやウサギと同様、小さな子供も命の恵みあふれる存在ですから・・意味あるお手伝いができたような気がいたしました。


このイースターの少し前に読み(聞かせ)終わっていたのがアリソン・アトリー氏のグレイ・ラビットのおはなし(岩波少年文庫)です。

私自身が子供の頃はアリソン・アトリー氏の本は読んだことがなかったのですが、前の幼稚園のお勧め読書カードに載っていたため、チム・ラビットのぼうけんなどを購入して読み聞かせてみました。

石井桃子さん訳のこの本の、歌か詩のような素朴な言葉で綴られる豊かな自然に満ちた世界に魅せられてしまい、幼稚園の行き帰りに持ち歩きやすい文庫本のグレイ・ラビットを入手してみました。

こちらはさらに物語が深く表現も豊かで子供がわくわくして聞けるお話です。

私はすでに大人になってしまっているので・・この本と子供の頃に出会えていたら今読んでもきっともっとドキドキできたのにと残念に思ってしまいます。


東京の地下鉄の中でも、小声で子供に読み聞かせている私の頭にはすでに緑深い森が広がり・・

ちょっとした頭の中だけの森林浴とでも言いましょうか。

言葉の魔力は素晴らしいものです。

子供はもっと深く森の中に入り込んでいるでしょう。

さらにグレイ・ラビットの善良さ、謙虚さ、献身に心を合わせているだけで何だか色々な心の雑音が消え、自分もグレイ・ラビットのようになれるのだという気持ちになることができます。

日々そういう気持ちを大切にできたら、周りの人をもっと幸せにできるのですが・・


グレイ・ラビットに思いをはせると、人を幸せにするには何かを持っている必要はないのかなと感じます。

先日の鳥居晴美さんからも同じように感じました。

毎朝すれ違う街の色々な方達に「おはようございます」と子供達があいさつをすると、皆がにっこりとあいさつを返して下さいます。

一番無力な存在である子供達が人を笑顔にする力も一番持っているように・・


そう考えると未来は明るいな♪