
著書名 雷桜
著者名 宇江佐真理
出版社 角川文庫
ジャンル ヒューマンドラマ&ラブスト一リ一
オススメ度 100%
理解し難い人がいる、人間関係に悩んだ経験のある全ての人へ
あらすじ
時は今から遡ること200年前の徳川家斉の御世。江戸から三日を要する山間の村で生まれて間もない庄屋の一人娘、遊が雷雨の晩にさらわれた。
手がかりもなにも掴めないまま十数年の時が流れるが、家族は遊が生きていると信じて疑わない。遊のすぐ上の兄、助次郎は江戸へ出て、ひょんな事から御三卿の清水家に仕える事になる。清水家当主、斉道は将軍家斉の実子だが、心の病をかかえやりたい放題…ほとほと嫌気が差した助次郎は正月休みに村へ帰る途中、狼少女となった遊と偶然の再会を果たす。
人が人を想う気持ちが交錯する幾重にも重なる至極の時代小説。
それぞれが選ぶ道はいかに。
bookbeeの感想
時代小説というだけで敬遠してしまう方も多いようですね(´・ω・`)
思い当たる節のある方は是非、bookbeeのオススメする本から時代小説デビューしてみて下さい!読みやすいものしか紹介しないので大丈夫。これからも度々時代小説のご紹介をします。つまり、面白いものが沢山あるって事です。食わず嫌いはもったいない!!!私たちが住むこの日本の事を、当たり前と思っている生活習慣の本来の意味を知るキッカケをくれる副作用つきですよ(・∀・)
さて、今回ご紹介する「雷桜」。映画化もされていましたね。私は映画は観ていませんが。観なかった理由は、この世界観を映画の時間に詰め込めきれないだろうと思ったから。
私はこの本は、心の扉が開く瞬間が色々な場面で描かれていると思います。親、兄弟、同僚、友人、いけ好かない上司、異性。
当たり前だけれど、自分以外は皆他人です。どんな綺麗事を言ったところで、自分物差しでしか物事は図れないと私は思っています。ただ、図れないと思っていたのに、ある瞬間に自分の範疇で分かるキッカケさえあればぐっとその距離は近づくはず。
いや、近づくんじゃなくて自分の目盛りを増やしていけるのかもしれませんね。その瞬間が素晴らしく美しく尊く身近に感じられる作品です。「雷桜」はこの辺りも表現しているのではないかと思っています。
事実は一つ、真実は数多あること。
数多ある真実は、それぞれに尊くかけがえないストーリーがある。
自分が知らなかったストーリーを知った時、相手を愛おしく誇らしく思えるのだと思います。それを教えてくれる作品。是非あなたの目で確かめて下さいね。
あなたの世界が広がりますように!!