不意をつく面白さ/ベルリン正体不明 | できれば本に埋もれて眠りたい

不意をつく面白さ/ベルリン正体不明

ベルリン正体不明

赤瀬川原平


新 正体不明/赤瀬川 原平
¥2,100
Amazon.co.jp

(amazonに同じ本がなかったので似た本を)


ひさしぶりに赤瀬川原平 の本を読みましたが、さすが元祖、面白い写真を撮らせたらうまいですね。

ベルリンの街角の、ふと心に引っかかった、アートではない写真のフォトエッセイ?です。

帯の売り文句は「読む写真集」


赤瀬川さんの本は何冊も連続で読むと食傷気味になりますが、小説ばかりよんで殺伐とした気持ちのときに(いい本にめぐり合えないとき)読むと、この抜けた感じで、ま、いいか、という気になります。


うーんさすが、と思った写真は、『風景のブルーチーズ』


芝生、木々の緑の奥に建物のクリーム色が見える。

それをブルーチーズといってしまうのは、ちょっとうなってしまった。

前後のどうでもいい写真との同じ視線の中になるのに驚き。


雨が降る前から、降り始めて、本降りになって、止む、みたいなどーでもいいことを写真にしているのも、少し面白みがある(全体的にそのぐらいです)。


「パリやローマ、ロンドン、ニューヨークというと単なる地名に還元されるけど、ベルリンには何だか地名以上のものが染みている」

という感覚も面白い。


作為なのにその臭さが微妙に匂うぐらいの感じがセンスなんでしょうか。


晩御飯を食べながら、あっという間に読み終えましたが、ちょっとした気分転換にはもってこいでした。


また、ぽちぽち読みたいと思います。