エッセイが面白い人は色々いるのだろう/『室内』40年 | できれば本に埋もれて眠りたい

エッセイが面白い人は色々いるのだろう/『室内』40年

『室内』40年
山本夏彦

『室内』の52年―山本夏彦が残したもの (INAX BOOKLET)/INAXギャラリー企画委員会
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(『室内』40年、はなかったけれども、52年はありました)


この本を読むまで山本夏彦 氏のことはなにも知らなかったのですが、『室内 』『木工界』という雑誌を作りながらエッセイを書いていた人で、昭和34年『木工界』に『日常茶飯事』と題したコラム昭和54年週刊新潮に「夏彦の写真コラム」などで有名になった方らしい。昭和59年菊池寛賞 受賞、平成2年『無想庵物語』で読売文学賞 受賞しているそうで、単なる実用雑誌を作った実業家、というわけではないようです。

その主催した雑誌『室内』という、ようは大工・工務店向けの実用誌の40年についてについて語ると言う本ですが、なんせその本をしらないので隔靴掻痒感はいなめないのですが「評判はいいけれど」「デザイナーに物言いつける」「建築界に一言する」など、なかなか面白そうな話もありそうな雑誌でした。
一貫して、取材する自分の会社の若い人を「ものをしらなすぎる」と批判しながらそれは「学校の教育が悪い」といって本人のせいにしないのが、優しさというかシャイな感じを受けました。

この雑誌も非常に気になるのですが、すでに廃刊。
いい職人のエッセイが色々ありそうで、しかも高尚ではないあたり、批判精神が満ち溢れていそうな感じが面白そうだったのですが、残念です。
この本自体は回想なので、モトネタを知らない分あまり面白くはなかったのですが、前から読もうと思っていた「私の岩波物語」を書いて「年を歴た鰐の話」を訳した人とは、知りませんでした。
こちらも機会があればよんでみましょう。

私の岩波物語 (文春文庫)/山本 夏彦
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年を歴た鰐の話/レオポール・ショヴォ
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