父の選ぶスパイ小説ベスト3
アメリカの刺客
J・セイヤー
針の眼
ケン・フォレット
一弾で倒せ
G・シーモア
この夏、実家に帰ってぼんやり本棚を見ていると、突然父が「いい本を紹介してやる」といって3冊の本を持ってきました。
うん十年前、私が中学生のころに、やっぱり「面白い本を紹介してやる」といって父が持ってきたのが
開高健 「オーパ」
広瀬隆 「クランゼヴィッツの暗号文」
江藤淳 「こもんせんす」
でした(多分)。
いまだにそのセンスが分かりませんが、これをきっかけに開高健を読むようになって、本の世界が広まったのは確かで、それについては感謝しています。
今回もそんな出会いがあるのかと期待していると
「結局読み直して面白かったのはこの3冊だな」
といって持ってきたのが、この3冊。
「アメリカの刺客」 J・セイヤー
「針の眼」 ケン・フォレット
「一弾で倒せ」 G・シーモア
スパイ小説でした。
うーんちょっと期待はずれ。「一弾で倒せ」は読んでいるし。
でも過去の経緯に敬意を払って、十ウン年ぶりにスパイ小説を読んでみることにしました。
「針の眼」 ケン・フォレット
第二次世界大戦末期のイギリス。潜入していたドイツ人スパイ「針の眼」はあることを調べるように連絡をうけます。それはドイツ上陸作戦の出発港の確認です。
連絡のあった場所に赴き、大戦の大勢変えかねない重大な情報を握った「針の眼」は本国に伝えるため、イギリス脱出を試みます。そして嵐の中の出国で流れついた孤島で、最後の死闘が繰り広げられるのです。
スパイ小説らしい、大きな歴史なの中の、誰にも知られていない小さいけれど重大な秘密をめぐる屈強な男達のお約束なストーリーでした。しかしお約束とは分かっていながらも、あきさせないストーリー展開と細かい描写には引き込まれあっというまに読んでしまいました。
「アメリカの刺客」 J・セイヤー
第二次世界大戦末期。連合国は徹底抗戦を行うドイツに対して1つの決定を下します。
それはヒットラーの暗殺。
収容所に捕らえられていたアメリカ人にその任務が与えられ、収容所脱出から脱出しベルリンを目指します。
そしてその指令を察知したドイツ軍は、ドイツきっての刑事にそのアメリカ人の逮捕を命じ、捕り物劇が始まります。
これは笑えました。アメリカ人のタフさがまるでアンドロイドのようで、どんな傷を負ってもあらゆる困難を乗り越えベルリンに向かい、どんなに無理な状況でもヒトラーの暗殺をあきらめないのです。
ベルリンに入ってからのタフネスぶりは、読んでいて楽しいものがありました。
久しぶりのスパイ小説で、そのしっかりした話の運びとキッタハッタの楽しさを思い出しこれもこれでいいなと改めて思うのでした。
でもこの3冊、もうAMAZONのアフィリエイトにないのですね。
うつろうのが早いなぁこの世界は。
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