やっかいな職種 発明家 | できれば本に埋もれて眠りたい

やっかいな職種 発明家

テスラ

タッド・ワイズ

タッド ワイズ, Tad Wise, 岡山 徹
テスラ―闇の科学者 .

純粋な発明家としては、裁判屋トーマス・エジソンよりも優秀だったというテスラ。

日本では、電気関連の単位でしかお目にかかれない名前ですが、その一生を追った伝奇小説です。


青年時代の苦労と優秀さの逸話。

交流の発電機の発明による、直流屋トーマス・エジソンとの対立。そして成功。

そしてより大きな発明と実現の困難。


最大のチャレンジは地球を誘電体にみたて、数十万ボルトの発電機で、直接地球に充電。

めざすは無線電力送信。

うーん、理論的には不可能ではないのだろうけど、実現化、事業化は、いまでも難しそうです。


でも、こういったアイデアが頭に次々と浮かんできて、お金の問題で実現できない、というのは相当苦しいと思います。

しかし投資家サイドも、こういったわけの分からないアイデアに投資できるか否かは、難しいです。

交流発電機に投資して設けた人もいれば、他のアイデアに投資して失敗した人もいる。

そう、純粋な発明家として優秀であればあるほど厄介になってしまうといのは実に皮肉です。


若いころは肉体労働をしたり、晩年は金銭に恵まれなかったりと、本人も大変そうです。

そうとうエキセントリックな人柄でもあったようですし。


せめて、存命中になんどかその優秀さを認められたことと、いくつかの発明が実現したのが救いでしょうか。


小説なので数式がない分随分と読みやすくはありましたが、人柄などの信憑性についてはちょっと分かりませんでした。

ただ、優秀な発明家、そのやっかいな人生を興味深く読むことができました。


しかし、画像はありませんが、スティーブン・キングのような表紙に「闇の科学者」。

たしかに潜水艦や魚雷や殺人光線などの発明についてもアイデアはありましたが、ちょっとゴシップ的な扱いには残念です。