「山に彷徨う心」 古井由吉の入門書なんでしょうか
有名なブックガイド、福田和也の「作家の値打ち」で最高点96点をたたき出した「仮往生伝試文」。
じつは「作家の値打ち」で古井由吉という作家を知り、いきなり「仮往生伝試文」を読んでみたのですが、今まで読んだことがなく読む手がかりもうまくつかめませんでした。
そこで再チャレンジ、エッセイや芥川賞受賞作品「沓子」も入っている「山に彷徨う心」を読んでみました。
エッセイは大分読みやすく、また初期の作品のためか、現実と夢想の間を行き交う得意技もあまり駆使されず、読みやすかったです。
読みやすい分、自然に夢想に入っていくありようが、なにかめまいにも似た感覚で押し寄せ、つい、実際自分の感じたことのあるめまいとダブり、まるで異世界がいつでも自分のまわりに広がっているような感覚におそわれます。
まるで、善も悪も微妙にたゆい、なにか微細なことですべてが変わってしまう世界が、自分とずれて存在し、たまに交わることがあるかのように。
それがエッセイでも変わらずあり、ちょっとした触れてはいけない未知の世界のようです。
なんとなく編集者の意図も感じられます。読者とお共通の話題になりそうな「山」を持ってきて、エッセイから小説につなげる。そして古井ワールドへの掛け橋とする。
実際、他の本も読めそうな気がしてきました。
この感覚を覚えて、また「仮往生伝試文」にチャレンジしたいと思います。
じつは「作家の値打ち」で古井由吉という作家を知り、いきなり「仮往生伝試文」を読んでみたのですが、今まで読んだことがなく読む手がかりもうまくつかめませんでした。
そこで再チャレンジ、エッセイや芥川賞受賞作品「沓子」も入っている「山に彷徨う心」を読んでみました。
エッセイは大分読みやすく、また初期の作品のためか、現実と夢想の間を行き交う得意技もあまり駆使されず、読みやすかったです。
読みやすい分、自然に夢想に入っていくありようが、なにかめまいにも似た感覚で押し寄せ、つい、実際自分の感じたことのあるめまいとダブり、まるで異世界がいつでも自分のまわりに広がっているような感覚におそわれます。
まるで、善も悪も微妙にたゆい、なにか微細なことですべてが変わってしまう世界が、自分とずれて存在し、たまに交わることがあるかのように。
それがエッセイでも変わらずあり、ちょっとした触れてはいけない未知の世界のようです。
なんとなく編集者の意図も感じられます。読者とお共通の話題になりそうな「山」を持ってきて、エッセイから小説につなげる。そして古井ワールドへの掛け橋とする。
実際、他の本も読めそうな気がしてきました。
この感覚を覚えて、また「仮往生伝試文」にチャレンジしたいと思います。