旅行記にかかれるもの
旅もすきだし、旅行記もすきです。それこそ古い本から新しい本まで、色々読んでいます。
川口慧海「チベット旅行記」本が高いですね。
金子光晴「西ひがし」これだけろくでなしも、いいもんです。
藤原新也「印度放浪」まさにあてもなく、放浪。
開高健「もっと遠く」「もっと広く」好きな作家の旅行記を読む幸せといったら。旅行記の最高点の1つではないでしょうか。
池澤夏樹「ハワイイ紀行」ハワイに行きたくなります。
とまぁ、色々でてきますが、面白い場所、面白い旅をすれば、いい旅行記になるとは限らないんですね。
どれだけ興味があっても、やっぱり、作者の人間性が出てくるんで、そこがどれだけ合うか、というのも大きいと思います。
そこで、人生が旅の中のような野田知祐を紹介します。
「魚眼漫遊大雑記」では、ヨーロッパを中心に若いころ旅行したものをまとめたもので、鼻っ柱の強さを、軽く力を抜いたユーモアでまとめていて、じつに痛快な本です。
できるだけ若い時期に読んで、すぐ旅に行ってほしい。
「日本の川を旅する」は、当時ほぼはじめての、カヌーエッセイ。まだ官公庁に荒らされる前の日本の川を気持ちよく下っているのがいい。
「北極海へ」ユーコン川シリーズの1冊。ユーコン川くだりは、普通の作家だったら、数枚のページを費やすところを数行で終わらしてしまうような、贅沢な、旅行本。じつにハードボイルドです。
「ともに彷徨いてあり」カヌー犬ガクの最後を看取る本。最後のベッドのシーンが泣かせる。
と、当代の旅行作家でも屈指のレベルと面白さを保っている人です。
60の老境に入り、これからどんな旅を見せてくれるか、楽しみです。