村上春樹ランキング | できれば本に埋もれて眠りたい

村上春樹ランキング

というわけで、村上春樹ランキングです。

1、国境の南、太陽の西
2、ねじまき鳥クロニクル
3、羊をめぐる冒険
4、ノルウェイの森
5、スプートニクの恋人

本読みの基準としては、やはり内容重視です。
しかも個人的には
「どうしようもないことに出会ったとき、人はどうすればよいか」
みたいなことをテーマに持っています。

国境の南、太陽の西」は、周囲とずっとうまくなじめなかった僕が、結婚後、唯一少年時代に心通わせた女性と出会う、という話です。

思うに、村上春樹のテーマの1つに「周囲となじめない/なじまない」というものがあると思います。
周囲の無理解に対して、自分の世界を作り上げて迎合せずに立ち向かう。
この姿勢が、僕が村上春樹の小説に惹かれる理由の1つです。

それが「国境の南、太陽の西」では、ファンタジーでもなく、バックボーンとしてでもなく、正面から取り上げられています。
周囲と「なじまない/なじめない」自分を受け入れ、ささやかな生活をつくり、妻となる人を見つけ、社会的成功をつかむ。しかしそこで「なじまない/なじめない」自分を理解してくれる女性が現れる。

陳腐な話ともいえますが、ある意味怖い話ともいえます。
自分が作ってきた世界が、自分の内側から壊れていく。
いったい、これはなんなんでしょうか。

ノルウェイの森」の次に出版された本なので、期待も大きく、どやかく言う人の多い本でした。
しかもあの「ねじまき鳥クロニクル」から切り出されたそうです。
しかし、村上春樹のある部分を比較的正面から書いた本だと思っています。
この小説の中で、書ききられているいくつかの部分は、今でも僕の心を強く打ちます。
そんなわけで、「国境の南、太陽の西」が、僕の中では一番です。