逃げるは恥だが役に立つ
海野つなみ
最新巻で最終巻
逃げるは恥だか役に立つ、って
ハンガリーのことわざの和訳だそうです
意味は
恥ずかしい逃げ方だったとしても
生き抜くことが大切
というもの
わたし
漫画「逃げるは恥だが役に立つ」も
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」も
読んだり観たりが中途半端でして
名シーンやあらすじはだいたい知ってるけど一回がっつり読みたい
そう思って最近、原作の逃げ恥を一気読みしてました
すると
あら不思議
テレビでも
特別編が放送されだしましたね
コロナの影響で名作ドラマがガンガン再放送になってて、これはこれで嬉しいかも
再放送のこと知らなかったんですが
たまたまテレビ観てた旦那さんがみつけてくれてました
１９日火曜２２時に一回目がやってて
つぎは26日！
お好きな方はぜひ！
じつは、原作の逃げ恥
その後を描いた続編が２０１９年３月から始まってるんですッ
そしてその続編も先日完結巻がでました！
続編はみくりの妊娠、出産のお話です
ええ
ええ
これは続編のドラマ化の匂いがぷんぷんしますよっ
再放送は最近だと、
昨年１２月にもしてたみたいですけどね
ズバリ
この逃げるは恥だが役に立つムズキュン！特別編は、きたる続編ドラマ化の伏線でしょう！
本編は９巻で完結していて
続編は同タイトルで１０巻、１１巻の二巻で完結
１０巻は読んだんですが、
そうか。。。
二巻で完結なのか
うーん
ワンクールの連ドラにしては尺が足りない？！
脚本家の方が膨らますか？
単発スペシャルドラマか？
楽しみに待とうと思います
漫画、逃げ恥は
さまざまなテーマが盛り込まれていて
いろんな立ち位置のキャラが
いろんな価値観を
主要キャラだけでなく
脇役の人たちも
濃く表現していて
それが魅力のひとつになってます
職無し彼氏なし居場所なしの、みくり
高齢童貞、独身のプロ、平匡さん
高齢処女、美人バリキャリの
みくりの伯母、百合ちゃん
イケメン、コミュ力激高モテ男
結婚否定派、風見君
ガチムチ、ゲイの沼田さん
ストーリー自体とても面白いし
社会問題もさらっとテーマになってたり
人の強さ弱さが描かれていて面白いです
平匡さんがコミュ力が低く
童貞をこじらせていて
プロ独身をつらぬこうとするところも
それによって、みくりが傷つくのも
せつなくなるし
またみくりによって変わっていく平匡さんも見どころだし
「女の呪い 」を解き放つ百合ちゃんの
名シーンも素敵だし。。。
でもちょっと納得いかない点が
いくつかありまして
１巻冒頭で
みくりと百合ちゃんとの会話
処女のまま生理があがったこと
男性にはモテたし彼氏もいたこと
そのうちいつかはって思ってたら
結果５２歳でひとりよ
と告白します
世間的にも
バツイチが生きやすかったかなと思う
などと言った後、
こう、しめます。。。
それに
誰からも一度も
選ばれないって
つらいじゃない？
それをうけて
みくりは
同じだなあ
百合ちゃんは結婚
わたしは仕事
みんな誰かに必要とされて生きていたいんだよなあ
って良い感じふうに！
せつなくなってます
わたしのなかでこれがすごく違和感で
なんでこんな違和感なのか
考えてみました
それは
自分が選ばなかったほうのすべてをなかったことにして悲劇のヒロイン酔いしてるから
きもちわるいなぁ、と思ってしまう
いろんな男性からのアプローチを
断ってきたのは百合ちゃんだし
お付き合いしても
一歩ふみこまなかったのは百合ちゃん
いやいやいや
誰からも選ばれないって
どの口が言う。。。
選ばなかったのは自分だッ！！！
また、みくりの職無しの現状も
大学卒の就活で自分が業種をせばめて
活動していたことが原因で
大卒の就活で全滅
就職浪人をさけ
院にいき
臨床心理士の資格をとり
それを活かす業種のみで就活をし
またも全滅
いやいや派遣に登録したが
今度は派遣切りにあう
むーーーん
それで
誰か必要とされたい。。。
ってうちひしがれるって
どどどどどどどど、
ど、どーーうーなん？
（星野源、ドラえもんの歌で）
そして、みくりが心理学を勉強してきたからこその違和感
親の田舎暮らしの引っ越しにあたり
親について田舎にいくか
東京（？）にとどまるか
(経済的な問題が浮上)
悩みますが、勢いで平匡さんに契約結婚の提案をします
住み込みで家事代行を続けるというお互いにメリットがあるという
めっちゃビジネス
としての提案のていですが。。。
いやいやいや
平匡さんを、めっちゃ
ロックオンしてるやん
と思いません？
恋がめばえ、そして発展させるのに
とても有効なのが
単純接触効果！
単純接触効果とは、
初めのうちは興味がなかったり、苦手だったりしたものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。たとえば、よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていくんです。
これをみくりが知らないわけがない！
住み込み家事代行としての契約結婚は
表向きビジネスしてるけど
ひとつ屋根の下！
寝食共にする！というのは
落とすための力技でしょう！！！
家事代行の２、３ヶ月の間に
みくりは平匡さんに対して
ふわっとした好意を抱いていてます
勢いとはいえ
平匡さんと事実婚として
雇用契約を結んだあと
生活（仕事）がはじまるわけで。。。
みくりの気持ちは平匡さんに対して
良い雇用主としての好意の範囲を超えてない感じに描かれてますが
やってることは
戦略的に平匡さんを
落としにいってますよ、これ
その後もすったもんだありつつ
近づいたり
壁を感じたりしながら
スムーズに関係が発展しないのを
平匡さんの自尊感情の低さ、
恋愛面でのこじらせ度合いを
過敏性自己愛やら
水平分割やらだと
心理学的に分析する始末
（確かにそうなんだけども）
そしてなんと
恋人になってほしいと
役割としての恋人をお願いして
定期的なスキンシップに持ち込みます！
心理劇的療法のアプローチにのっとって！
ここまでやっときながら！！！
平匡さんの自尊感情のリハビリと
距離を縮めたい、という気持ちを
満たす方法だと、ドヤりますが
雇用主ともっと近づきたいって
なに？
好き、もしくは
打算で落としたい
結婚したい
のほうがしっくりくる
こざかしいのはいい
こざかしいのはべつにいいんだけど
なんか
自分の気持ち、棚に置いてる感満載で
それがすごく上から目線のように感じて
ムカつく
落としたいんやん！
好きなんやん！
それあっての行動なんだから
そこ、認めてくれてたら
素直に感じるんですが
好きだと自覚するのが
4巻後半なんですよね。。。
１巻の中盤で、契約結婚スタートして
途中いろいろあっての
４巻後半ですよ。。。
そこがね、ちょっと
みくりにイラっとしてしまうとこです
ドラマだと、
ガッキーが可愛すぎて
あの可愛さにおされちゃって
どーでもよくなっちゃいますが(笑)
あっあと
藤井さんと古田さんが最高にいい感じで好きです
終盤、正式に結婚するにあたり
平匡さんがみくりに
共同最高経営責任者です
と宣言したり
月一回の経過報告会議をして
不満や気になったことを
伝えあいよりよくするために修正し
お互いが楽になるよう最適化していきましょう
というのはすごく素敵だなあと思います
あとね
妄想や小ネタが差し込まれのも
すっごく楽しいんです
わたしが一番好きなのが
風見君に
泊まりに行っていいですか
と言われて
頭がフリーズした百合ちゃんの後ろ姿
そこに
BGM・紅蓮の弓矢
と入っているのが最高にツボです
一番下の横書きの奴
百合ちゃんの状況
めっちゃ伝わってくる爆
最後に
たしかに
逃げるは恥だが役に立つのです
わたしはジョセフに教えてもらいました
たったひとつだけ策はある
とっておきのやつだ！
逃げるんだよぉぉぉ！！！
ヤバい時はさっそうと逃げましょう