少女漫画 高校生 恋愛もの部門

 

そんなくくりで

わたし的トップ3をあげるなら

 

 

 

いまは間違いなく

ろびこ先生の

僕と君の大切な話をいれる

 

 

 

控えめに言って最高だ

 

 

 

いや、そもそもわたしの

少女漫画の読了数なんて、たかが知れているけど笑

 

ちょっと後ろめたい感もあるが

堂々と言おう!

三本の指に入ると!

 

 

 

 

 

 

 

この漫画が素敵なのは

過度なコンプレックスや自虐

急に出てきた当て馬キャラのかき回し

ありえない展開(突然同居など)

などなど。。。

無い。

 

若干、友人キャラにコンプレックス強め女子がでてくるが微笑ましい

 

 

 

主役のふたりの会話が軸となって展開する会話劇となっている

 

 

 

テンポのよい会話や、シチュエーションコメディのような展開は三谷幸喜さんの喜劇を彷彿させるものがある

 

 

 

面白いし気持ちいい

 

 

 

主役のふたりを紹介しよう

 

 

 

 

 

相沢のぞみ

平和台高校2年2組

美人

天然

ストーカー気質

元深窓の令嬢

親友の浜田まりん以外には距離をおかれている

 

 

 

東司朗

平和台高校2年4組

頑固者

理屈屋

読書家

独自の人物観は度々論議を巻き起こす

 

 

 

物語は駅のホームのベンチで

唐突に相沢さんが話しかけるところからはじまる

 

 

 

一年の文化祭の時期

少しだけ話した東くんが気になるようになって、好きになった相沢さん

 

 

 

恋するあまり校内ストーカーと化す

徐々にエスカレートしてしまい

良心の呵責にたえきれず

突然東くんに告白する

 

 

 

一方、ほぼ接点がなく、

校内で有名な美女相沢さんに突然告白された東くん

 

 

 

どうせギャグか罰ゲームだろう。。。

と判断し、塩対応で持論を展開

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相沢さんは想いを伝えようとするが

ハプニングがあったりで

うまくいかず

 

 

 

東くんのなかでは「なかったこと」に。

 

 

 

最悪の告白後も

 

やっぱり

東くんともっとお話したいわ

お友達になりたいわ、と

近づく努力をする相沢さん

 

東くんも相沢さんと話すことが楽しくなって少しずつ距離が近づいていく

 

 

 

そんなふたりの

ほっこりラブストーリー

 

 

 

天然恋愛脳の相沢さんと

 

4人の美人な叔母(母親の妹たち)がいて偏った女性観をもつ東くん

 

 

 

ふたりの会話は主に

「男女の価値観の違い」について。

 

 

 

この掛け合いがほんと面白い 

 

 

 

そしてまた、脇をかためるキャラがすごく立っているのも魅力

 

 

 

特に相沢さんの親友、

浜田まりんこと、はまりんや

 

東くんの友達、

高橋卓也ことカフェイン

 

平和台高校の王子、イケメンモテ男の

環和臣

 

東くんにちょっかいや時に攻撃をしかける暴君3人娘

七島、八ヶ崎、九藤

 

などなど 

 

それぞれの性格、バックボーン、

価値観、考え方など

絶妙な配分で表現されていて

読んでいて展開に凄く説得力があるのだ

 

 

 

またリアルなのが、同じ学年であってもクラスによってカラーがぜんぜん異なることも描かれている

 

 

 

そうそうそうそう!

と膝を打ちたくなるほどの学校あるあるではないか!

 

 

 

1組は王子環を中心としたハーレムクラス

 

4組は暴君女子3人が男子を振り回す女尊男卑クラス 

 

2組は男子と女子が親密ではない静かなクラス

 

 

 

どういうカラーのクラスにいるかでも学校生活変わりますよね

 

 

 

どのキャラもほんと

愛くるしくて楽しい

ふわふわしてる王子、環くんとか

不器用女子はまりんとか

 

 

 

だけどやっぱ相沢さんが大好き

 

ぶれない恋愛脳

 

明るい貧乏

 

白ごはんのみのお弁当を

美味しそうに食べ

 

パンの耳を焼いたものを

おやつに持参

 

ぼろいアパートの二階に

祖母、両親、弟と住む

 

個人の部屋がないため、

収集した東関連品は弟の目にもさらされ、弟の女性観にも影響をおよぼしている

 

時折、お金持ちな幼少期エピソードが入ること、中学一年からまったく服を買ってない、というシーンから裕福だった相沢家が5年前に没落したことが推測される

 

 

 

そんな相沢さんは

時折ロマンティックが止まらない

 

すがすがしいほどの妄想暴走っぷり

 

かわいい、ほんとかわいい 

 

 

 

そして相沢さんの言葉はとても素直で気持ちいい

 

相沢さんのようにいたいなあ、と思う

 

 

 

 

 

 

ストーリーとは直接関係ない部分だが

コマのなかにさりげなく描かれる本も注目すると面白い

 

 

 

東くんは読書家で執筆活動もしている

また、はまりんは文芸部の部長をしていて本の虫だ

 

 

 

相沢さんの告白をうける駅のホームで東くんは人間失格を読んでいたり

 

その後もいろんな場面で取り上げられることはないけど

タイトルがわかる形で描かれている

 

たとえばこんな本たち

 

トルストイ 戦争と平和

カーネギー 人を動かす

湊かなえ 告白

梅原大吾 勝ち続ける意志力

ダニエル・キイス 24人のビリーミリガン

 

 

上矢印これ見つけた時はおおお!となった

 

 

 

はまりんは、どんなシーンだったか忘れたが

夏の扉を持っていた

 

 

 

 

ろびこ先生がどんな想いで、それぞれのシーンにその本を選んだのか想像すると楽しい

 

 

 

 

 

 

最後にもうひとつ

わたしが好きな要素。。。

 

ストーリーのなかで

時に少年漫画・少女漫画談義が繰り広げられる

 

 

 

漫画のしょっぱなから

 

どうして男は戦いが好きなの

 

という少年漫画に対する相沢さんの言葉から始まるし

 

 

 

東くんは文芸部の後輩の投稿漫画の感想を聞かれ、手厳しい意見をしていたり

 

 

 

他人の雑談から

脳内で漫画について熱く語るはまりんなど下矢印

 

 

 

女子は年齢が幼いほど

男性性の強いものを嫌う。。。

 

ならば少女漫画において

男が中性的な見た目になるのは必然

 

男のほうはよくわかんない

たしかにおっぱい怖い

 

 

 

 

 

 

少女漫画も少年漫画も

本質は同じこと。。。

ストーリー物において

主人公の成長は必須。。。

主人公が止まれば

途端に物語は停滞する

 

そのため

新たな敵

新たな恋愛トラブルが

必要となるだけ

 

逆に言えば

そのカタルシスを

どう語るかが物語りの要

 
 


 

 

 

面白くて最高。

 

 

 

 

 

 

ぜひ一度読んでみてくださいドキドキ

 

 

 

 

 

 

東くんは

ときにひねくれていたりするが

人とのかかわり方

向き合い方が真摯でステキだなあ、と思う

 

 

 

最後に

大好きな東くんのセリフを引用してしめます

 

 

 

たとえば

僕と君が

違う星の人間だとして

それをつなぐのは言葉だろう

 

だったら

こちらから

閉ざしてしまうには

あまりにももったいない

 

 

 

 

関係ないけど

勝手にイメージソング

 

 

 

青いなあ。。。

 

いい。。。