エイチ・アイ・エスの澤田秀雄氏は
２０１６年ＨＩＳの社長に１２年ぶり
に復帰した。
最大の理由は、
「事業展開のスピードを速めるため。
ＨＩＳは複雑な組織構造に
なっていました。
これらを再編成し、
小回りが利く組織に改めるのです」
と危機感を持っている。
「ハウステンボスの経営再建の過程で
私は様々なビジネスチャンスが
広がっていることに改めて
気付きました。
内製化したエネルギーの小売りや
将来ロボットの生産そのものを事業に
すれば大きく育つ可能性がある。
一方、最近のＨＩＳは少しスピード感
に欠けるもどかしさがありました。
総合旅行会社として確固たる地位を
築き上げたものの、スマホに代表
される、急速なＩＣＴの進歩に
対応しきれていない
気がしていたのです。
ＨＩＳも、こうした変化に
もっと対応していかなければ
新興勢力に負けてしまうと
思ったのです」
オーナー経営者の危機感、スピード感
の鋭さをあらためて感じた。
（日経トップリーダー 2017.1、変な経営挑戦日記、澤田秀雄 エイチ・アイ・エス）
