電子絵本「象のパレード、江戸お練り」発売までの与太話<江戸時代の象について> | 想いが伝わる本を書くブログ

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電子絵本「象のパレード、江戸お練り」発売までの与太話<江戸時代の象について>

インターネットで「江戸」「象」を検索すると象が日本にやってきた記事がたくさん出てきます。

日本に象が初めて来たのは1408年。室町時代です。
以降、何頭か来ているのですが、よく取り上げられているのが、享保13年(1728)江戸時代、8代将軍徳川吉宗に献上するために、ベトナムからやってきた2頭のつがいの象です。
長崎にやってきて、牝象は死んでしまいます。
そして1頭が、江戸に運ばれました。
方法は徒歩で。

『江戸名所図絵』巻4によると、享保14年3月13日に長崎を出発、4月16日に大阪、4月26日に京都、5月25日に江戸着。
ほぼ1日3~5里(12~20キロ)を2ヶ月半。

東京ー長崎は、歩いても2ヶ月半で行けてしまう距離なんですね。

愛知県一宮市に一宮市尾西歴史民俗資料館があり、「象の川越え」の資料があるそうです。

佐渡川(揖斐川)、墨俣川(長良川)、境川(小熊川)、起川(木曽川)を渡ったエピソード
「川に沈んだ象が、潜水艦のように鼻を水面に出して渡った」
とか。嘘か真か、おもしろいかも。

各地で象の逸話を残した旅であったようです。

江戸に着いた象は、浜離宮、そして中野に移されました。
見世物として、とても賑わったそうです。
日本に来て21年後の寛延2年(1749)、波乱の生涯を閉じたのです。

おしまい(^_^)/

(文:牛田肇)

電子絵本「象のパレード、江戸お練り」8月28日(金)17時からキンドル無料キャンペーンが始まります。是非お試しください。

「象のパレード、江戸お練り」公式ページ
http://mdp-book.com/portfolio-items/zou/

イラストは、制作途中のイラストです。本番はもっとすごいzou