(02)俺たちが物語を作るんです
ぼくらがボスを好きな理由。第2話。
オールナイトニッポンの水曜第一部、ナイターオフ期の番組を経て、鳴り物入りで始まった、大谷ノブ彦さんの、月曜から木曜日の帯番組「大谷ノブ彦キキマス!」
2014年の初夏から、radikoプレミアムで聴きだした。メールはちょくちょく送っていたが、初採用されたのは、番組がスタートして半年後の10月頃の、エンディングでのメール紹介でありました。
比較的に、2~3時間の、ある程度の長さの生放送のラジオ番組(「オールナイトニッポン」が象徴的かも知れないが)は、DJの自分の言葉による振り返りが必ずあるもの。例えば、「今夜のネタメールはいつになく酷い」とか、「ちょっとメールテーマがぼんやりしていたので、次回以降は、具体的にテーマを設定したいと思います」とか、「来週も、引き続き、このメールテーマで行きます」とか、必ずリスナーからの反響を受け、そういう言葉って必ずあるんです。
しかし、ボスは違う。「キキマス!」では、結構緩くて、タイムテーブルを変更しやすいシステム。だから、ボスがどうしても語りたいことがあると、意外に長くエンディングトークを設定することがある。ボスのいう「僕はラジオの向こうの貴方に語りかけます」というスタンス。
その虜になってしまったある日のエンディング。生活で音楽に触れることの当日の番組の流れで流れで、
「僕は、高校時代に、部長を任されていた合唱部の役職を途中で放棄し、高校をもドロップアウトして、その責任を引きずっていました。しかし、ひょんな繋がりのおかげで、高校時代の部活仲間と再会し、引き続き、唄う場を持てています。多分この挫折が無かったら、それなりの中堅大学に入学して、味気の無い人生だったかと。大谷さんの音楽の素晴らしさってこういうモノなんですね」
との趣旨のメール。
すると、ボスが、
「こういう人って俺、ホント好きなんですよね。音楽ってこういう力があるんです。この人が自分で進もうとしている。これが自分の物語なんです。物語が進んでいるんですよ。俺たちが物語を作っていくんだって」
昼間のラジオでは考えられないアツイエンディングトーク。ボスの語りは、一人一人に語りかける。そして、そのリスナーに、添い遂げる。独特なモノがあるんです。だから、一部の熱心なリスナー(信者)にはウケが良かったのですが、2年という短命で終わってしまった番組でもあります。
実は、そんな親愛なるボスと、実際にお目にかかることが出来たのですが、それは、また次の機会に…。