『ダイスをころがせ!』 /真保 裕一 | 本の虫太郎のブログ

本の虫太郎のブログ

本を読み、映画を見ての晴耕雨読の毎日。楽しいですよ。

本の虫太郎のブログ

『ダイスをころがせ!』

真保 裕一(しんぽ ゆういち)


面白さ ★★★☆☆ (ホシ三つ)

選挙の面白さを初めて知りましたクラス


作者/真保 裕一について


1961年、東京都生まれ


アニメ製作を目指し、シンエイ動画に入社。

『笑ゥせぇるすまん』等の演出を担当。

並行して執筆活動を行う。

1991年 『連鎖』が、江戸川乱歩賞を受賞。

これを機に、執筆活動に専念、次々とヒット作を生み出す。


1995年 『ホワイトアウト』で、第17回吉川英治文学新人賞を受賞。

1996年 『奪取』で、第10回山本周五郎賞を受賞と

             第50回推理作家協会賞長編とを受賞。

2006年 『灰色の北壁』で、第25回新田次郎文学賞短編集を受賞。


ストーリーの組み立てが巧みで、取材した題材の使い方が上手い作家。


【この本の内容】


主人公は、駒井健一郎。仕事に情熱を持ってやってきたが、事業の失敗の

責任を取らされて、子会社に飛ばされ、そこで上司とケンカをして、

会社を辞める。

嫁と幼い娘とは、別居中であり、失業中でもある。


全てにやる気をなくしている彼の元に、

高校の陸上部時代の親友が訪ねてくる。

親友の名は、天知達彦。

駒井と天知とは、過去に一人の女性を争ったことがあり、

それがもとで絶交状態にあった。


天知は、中央新聞記者をやめ、二人の故郷・静岡県秋浦市から衆議院選挙に

立候補することを告げ、駒井に秘書をしてくれるよう頼む。


ここから物語りは始まり、夢と情熱を失いかけていた34歳の彼等は、

夢を実現するため、選挙の戦いを始める。


真保裕一は、私の好きな作家です。

彼の本では、必ず何かを学ぶことだできます。

最初に読んだ『奪取』では、贋金作りの方法を。

(勉強したからといって、活用して偽札作りなどはしておりませんので、念のため。)


今回の『ダイスをころがせ!』では、選挙について。

今まで、投票する側からしか、選挙をいうものを見ておりませんでしたが、

立候補する側からの話なので、今まで知らなかった選挙の裏側が

のぞけます。


天知は、無所属にこだわり、お金を極力かけない戦いを続けます。

その中で、選挙とはこんなにもお金のかかるものなのか等、考えさせられます。


彼等のもとには、高校時代の同級生が応援に駆けつけます。

34歳の彼等が、、夢と理想を求めて、青春の情熱を取り戻していく様子は、

共感するところがあると思います。


読むと元気になる本です。


ダイスをころがせのダイスとは、有権者の投票する権利のこと。
ダイスをころがさないと、何も始まらないように、
投票しないと何も始まらない。
投票することで、世の中を変える風を巻き起こすことができるということ。
今流行の「チェンジ!」です。

さあ、手の中のダイスをころがしましょう。
その気させられる小説です。


ダイスをころがせ!〈上〉 (新潮文庫)/真保 裕一

¥620
Amazon.co.jp

ダイスをころがせ!〈下〉 (新潮文庫)/真保 裕一
¥580
Amazon.co.jp