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「ノースライト」 横山秀夫 著


(図書館で借りた関係で、下まで写せてなくてごめんなさい。)


なんて優しい文章なんでしょうか。

ミステリーなのに、こんなに落ち着いて読めるのは初めての経験です。

ページをめくるのももどかしく、犯人を早く知りたくて先を急ぐ、あの感じも大好きですが、

この小説は、一行一行に読んでいて幸せを感じます。

この作者の他の小説もそうなのかな、

次に読みたい作品を探すために、作者紹介のところを見ると、なんだか映画のタイトルとして聞いたことのあるものばかりです。

…高名な作家さんなのですね…私は本当に遅れています。

次に読む作品に目星をつけてと、また文章の話に戻るのですが(しつこくてスミマセン)

なんていうか、3メートル先まで灯す光を両手に持たせてもらっている感じです。

辺りは暗いんだけど、この灯りのお陰で着実に3メートル先までは進むことができます。そこからまた3メートル。光が放物線を描いて照らす先まで。

なんでこんな感じを受けるのかな、と思い、二回目を読みます。

短い区切りまでを読んでハッとします。

その10ページ足らずの中に、主人公の仕事のこと、会社での立ち位置、どんな感じで仕事をしているか、プライベートはどうか、そしてこれから始まる謎のそもそものところ、が全て描かれています。

主人公が立体的に立ち上がり、過去数ヶ月に起こったことと、これから起こりそうなことの予感と(灯りの3メートルよりもずっと向こうにそれがあることが感じられます)、それからこの後の主人公の具体的な予定、今日の予定、までが描かれているのです。それも、重くなく。

すごいです。すごいですー(泣)。

さて、じゃ、私は二回目の続きを読みますので…とグレーテルのかまど風に言って。

この作者がこの作品で何を伝えたかったかを読み込めるには、まだ時間がかかりそうです。なにしろ、私はものすごく頭の回転が遅いのです。何年も前にされた質問の意味が、ようやく今、分かるように。