読書も好きだけど、音楽も好きだ。

学生時代はジャズとかヴィジュアル系とか、同世代でも聴いてる人が少ないジャンルを聴くのが好きだった。

社会に出てすぐの頃、だれに言っても当たり障りない好きなアーティストが欲しくなって、aikoを聴き始めた。

妹が先にファンになっていて、家にCDがたくさんあったからだ。

始めはそれだけの理由で聴き始めたけど、言葉選びが面白くて、気づいたらハマってた。

 

 

 

特に「あたしはとても切ない あなたをとても愛しい」(『横顔』より)ってフレーズが凄い。

私みたいなガサツな人間はこういう時、「あなた『が』」って言っちゃう。

『が』って言った途端にこう、腕づくで「あなた」の首根っこ捕まえて言ってるような感じになってしまうね。

それに比べて『を』だと、もしかしたら目の前にいないあなたの事を一人静かに思ってるのかなってくらい儚い感じがする。

プロだなって感動する気持ち半分、こんな感性持って生きてる人に対する羨望半分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この本は、買うのちょっと迷った。

なんでかって、タイトルのセンスが・・・・。

「いや、アンタの語彙力(笑)」と思ったから(;^ω^)

 

 

 

文豪の凄い語彙力。

「味わい深い」でもいいし、「魅力的な」でもいいし、「知性的な」でもいいかもしれないけど、「凄い」ってなんの説明もせずにぶった切っちゃう。

それとも、どう凄いのか読んでみようって思わせるためにそうしたのかな。

でももうちょっとそこを自分なりに深掘りして表現してほしいなと思った。

それこそ、目一杯の語彙力で。

だけど結果私はこの本を買っちゃったわけだから、やっぱりこれでいいのかも。

 

 

 

読んでみると、悔しいけど面白いのよね。

「白」っていう字には、「透明な」っていう意味があるとか、「生」っていう字は「土から出てきたばかりの新芽」っていう意味だよ、とか。

そういう雑学は悔しいけど好きだな。

そんなのどうでもよろしいって思う人が大半かもしれないけど。

知らなかった頃とは景色が違って見えます。