古典落語の本なんか見てると、「オマエなんか豆腐のカドに頭ぶつけて死んじまえ!」とかよく出てくる。

絶対死なないものにぶつけてあげながら軽口叩く愛情ってあるよねぇ。

ツンデレとかもまぁ、現代版豆腐のカドだよね。

 

 

 

豆腐が優しいのは落語に出てくるろくでなしにだけじゃなく。

私みたいに腸が弱くてお財布がさびしい人にとっては救世主みたいな存在。

オマエを食べてる限り私は安全・・・・って信頼してるところある。

 

 

 

いつもお世話になってる豆腐だけど、麻婆豆腐はお別れするしかなかったな・・・。

忘れられない元彼みたいに言ってるよ。

ワルい男だけど、魅力的だったな・・・・とか思う。(彼氏が居た事はない)

最近はレトルトの餡も美味しくなってるね。

それに冷凍餃子でも焼けば、簡単におうちで中華定食できちゃうんだから、便利な世の中になったもんだ。

 

 

 

今は湯豆腐とか恋しいな。

もう再来週には年が替わっちゃうんだもんね、寒いはずだよ・・・。

薄口しょうゆと昆布のダシで炊いて、柚子なんか添えて。

熱燗でも飲めばもう極楽だ、こりゃこりゃだ。

 

 

 

 

 

 

 

「貧乏と体調不良こじらせてるから、豆腐料理極めたいなと思ってるんだー」って言ったら、友人がプレゼントしてくれたのがこの本。

レシピ本として使い勝手が良いかと訊かれたら、正直そうは思わない。(笑)

だけど江戸時代のレシピを再現してどんな味だったかまでちゃんと書いてくれてて、サブカル好きの好奇心はしっかり満たしてくれる本だったよ。

この本が本棚に入ってるだけで、「ちょっとうちの本棚は違うんだよ・・・・」って、一人で悦に入ってる自分がいる。