あんまり好きじゃない人の事をそう頻繁に話題にするのも、陰口みたいでなんかなぁ・・・・って感じではあるんですが。
私はこの世に生まれてきてから今まで、一度も父に謝られた事がない。
父が私以外の家族に謝ってる姿も見た事がない。
それは父が人格者で謝るような事が一つもなかったっていう意味では、もちろんない。
子どもの頃はその事をとても腹立たしく思ってたんだけど。
少しずつ世間が広がって関わる人が増えてくると、父みたいな人は案外たくさん居る事を知った。
謝るのが苦手な人。
彼ら彼女らを観察してると、謝ったら酷い目に遭う、みたいな思い込みを抱えてるんじゃないかなって。
必死で弁解したり、どう見ても自分に落ち度があるのに相手を責めたり、過ちを認める事でなんか嫌な思いをした事があるんだろうなって反応をするのよね。
その嫌な経験をした事自体には、彼ら彼女らに罪はない。
せっかく謝ったのに、手厳しい事を言う人が居たんだね、きっと。
謝らない人たちに全く腹が立たなくなったかっていうと、私もそんなに人間できてないんでね。
なんだコイツは、と思うよ、今も。
でも残念ながら、私がどんなに望んでも、本人が自分で変わりたいと思わない限り人は変わらないからね。
この人はこういう人なんだな、って思うしかない。
それを許容し難いと思う時は、ゆるせる距離まで離れる事にした。
可哀想だとは思う。
だって、これは私が悪かったなぁ・・・・と思う事があったら、謝って話し合って和解して、元の平穏な気持ちに戻れた方が絶対楽だもの。
それを誤魔化したり逆ギレしたりして積み残して、あの人にどう思われてるんだろうって気に続ける人生なんて、きっとしんどいに違いないよ。
私はそれが分かってるから、どんなに謝りたくないと思っても、自分が悪かったと思ったら謝る事にしてる。
口をへの字にして、目はチックなんか出ちゃったりするけど、わだかまりはできるだけその日のうちに解消する。
聞くは一時の恥、なんていうけど、謝るのもそうだと思うよ。
謝るのは一時のストレスだけど、積み残したら一生の悔いになるかもしれない。
(私も含め、)みんな、自分は善良な人間だから人を傷つけたりはしないって、どこかで思ってるんだよね。
だから時々失敗して傷つけちゃった時にびっくりしてしまう。
どんなに気を付けてても傷つけてしまう事はあるから、そういう時は素直にごめんなさいが、自分も相手も一番救われる、って。
そのこと忘れないようにしなきゃ、と思う。
自分としては、私はどっちかいうとおしゃべりだと思うんだけど。
ありがたい事に「聞き上手だね」って、お褒めの言葉をいただく事もちょいちょいはあるんだよね。
単純だからそれで嬉しくなっちゃって、聞く技術を磨くにはどうしたらいいかなって相談した人に勧めてもらった本がコレ。
こういう本に興味持つ人はたぶん、普段人の顔色見過ぎて自分の言いたい事言えない人かな。
本当は言いすぎて周りから煙たがられる人も読んだ方がいいけど、そういう人はあんまり興味示さないんじゃないかな。
周りの人や状況に翻弄されてる気がする、って思う人にオススメ。
自分の気持ちをきちんと伝える技術を身に着けてると、日常会話をする上での護身術になると思うから。
図解してくれてるし、一つの項目が見開き1ページにまとまってて読みやすいから、普段本を読まない人も気軽に読めるんじゃないかな。