魯迅は日本に来て「朝早くから掃除をする人を見てこの国に来てよかったと感じた」

 日本ほど人間関係の本が売れる国はない、何故ならヨーロッパ企業ではボスと自分という上下関係しかないと言っても過言ではない
 日本に来て驚いたのは、稟議制度というのがある、ヨーロッパ式のトップダウンの命令系統になれていた人にはとても新鮮

 パリに赴任した日本人サラリーマンは着任早々管理職になる、管理職には有給休暇の法律は適用されないから

 日本では14年連続年間3万人以上自殺した、HARAKIRIの国日本はますます有名になった

 ベルギー女性作家、アメリー・ノートン1999年フランスだけで50万部の大ベストセラー「恐れ慄いて(Stupeur et tremblements)」はフランスの大学卒業、日本語も英語もフランス語も堪能で入社したメアリーがいじめや嫌がらせを受け最後はトイレ掃除当番になる、絶対に辞めるもんかと契約期間の最後まで頑張る実話、ただしメアリーはフランスで会っても奇抜な恰好をしていた、日本でのファンしょんについては触れられていない

 日本は新しく移動してきた人が500円のお菓子を配る・配らないだけで人生が決まる。プレゼントを贈る、そのほとんどが下から上、実力主義を掲げる企業ならが考えられない事、ヨーロッパ人から見ると習慣にかこつけた一種の賄賂に映る
 賄賂が多いと噂の某国、大きな日本人形を持参し表敬訪問した、ところが歓談して大使館の玄関を出てふとバックヤードをのぞいたらゴミ箱に投げ捨てられていた、こんな国ともう仕事したくないとつくづく思ったが、海外からすれば日本人も同じことをやっていると思われているといういこと
 モノを介してではなくヒトとヒトのコミュニケーションで日本も頑張ってほしい

 日本はプレゼントなしで人と会えない、コミュニケーションが出来ない国、そういう意味では発展途上国、兼好法師の昔から変わっていない、しかしヨーロッパではプレゼントしてもお返しを期待して手はいけない、相手が勝手にくれるのだからと考えるから

 日本では、ひとつの鍋から取り合って食べるのは、仲良くなること、友達になることを意味する、鍋というのは友達同士で食べるもの、忘年会では鍋料理にしないほうがよいぞ

 フランスは兎に角古いものを捨てたがらない国、食事の時間が昔からほとんどかわっていない、そのうえ80%が夕食は家族とともにとる、フランスの合計特殊出生率は2.0

 手帳にスケジュールを描く行為は、自分が忘れて相手に迷惑をかけるといけないから、でもそんなに簡単に忘れるものなら日本人が忙しすぎるか、たまには取るに足らない約束だから

 自分のアイデンティティが会社になってしまう、自分が自分でなくなることに気が付かない日本人が多い、現在のサムライの卵たちはより良き藩を探している
 江戸時代も事犯との系列の違いだけで意味もないのに敵対視しあっていた
 村意識とは上の言うことは絶対、協調を乱すものは排除するとういう江戸時代さながらの日本人メンタリティー、いざ大きな組織に入ってしまうと日本人の習性としてDNAの中にある村意識が眼を覚ますらしい、村意識=藩意識である

 フランスで食事に招かれると、食後は必ず政治の話になる、そして議論は議論、意見の違いは意見の違い、宴がお開きになると仲良く肩を組んで帰っていく、日本との文化・習慣の違いを感じる一瞬
 日本国中我が藩が大事となっていたら、知らぬ間に国がコケるかも、つまり昔の坂本龍馬みたいな人間がべジネスの世界に出てこないと

 自分が勤めている会社なら Our Company、うちの会社と表現する日本人は My Company

 あまり名刺を大切にしないヨーロッパでは日本人が名刺を捧げ持って手渡しするので面白がる人すらいる

 ヨーロッパの組合は職能別が多い、日本流にいえばライバル企業との間にも横の関係が出来ている、当然組員同士の間では情報が行き来するからある日突然部下がライバル企業に引き抜かれていくこともあり得る、何故なら彼らはサムライではない、自分は何ができる人間なのか、彼らは自分に磨きをかけるために転職する

 自分の考えに関係なく、社会に出ていると結婚しているか否かが他人から見られる基準になってしまうのが日本

 ヨーロッパには結婚式場というビジネスも貸衣装も婚活中の女性をターゲットとする雑誌も皆無、もちろん結婚相談所もない、ブライダル産業などという言葉もない
 日本は、結婚する気のない息子や娘に代わって世間体を気にする親が結婚相談所に行くのも当然かもしれない、フランス人から見てすごくいいビジネスに見えるけど、母親が行くなんてナンセンス、これがフランス人の反応

 海外では他人の弱点や血管を公衆の面前で本人にいうのはヨーロッパではタブー、一番厳しいのがイギリスでこれをやったタレントはTVに出られなくなる
 日本のテレビで女性タレントへの嫌がらせ、話題にされた女性タレントはおいしいと思っている、バカと言われて怒るのはバカ、バカと言われても怒らないのが本当の利口、世間体など頭の中にないから、つまり自分に自信があるからこそできるのかもしれない

 定年離婚も日本だけ、ヨーロッパ企業では退職金がないから、フランスにも退職金制度があったら、サッサと離婚して慰謝料は退職金でもらうという契約を弁護士を通じてすると思う、日本人の妻たちが定年まで待つのは夫だけでなく、自分の世間体も考えるからなのだろうか

 フランスにはパートナーと一緒に暮らしていくやり方に3つの形がある、1つ目が昔ながらの法律による結婚、2つめはPACS(パクス)と呼ばれる一代限りの結婚、相手の籍に入ることもないし、相手の親の遺産をもらうこともない、そのかわり別れるときはスタート時の自分の財産は全部自分に戻る、フランスの70%が支持している、3つ目は一緒に暮らしていますよと区役所に届け出る「ユニオン・リーブル」、カップルだと認められ、税金や公的な負担が法律による結婚家庭なみに安くなる、結婚しているのとまったく変わらない
 世間体より事実が大事ということ
 フランス人は法的に結婚している人はだいたい1/3くらい
 愛がなくなればすぐ離婚する習性は、すぐ2度目の結婚をするということ、子供を仲介にして元夫婦が、現夫、現妻を交えてずっと付き合っていく
 それぞれの子供を引き連れて再婚する、フランスでは複合家族という、まったく世間体など考えず結婚という形態を進めていけるフランス人に時として肉食人種の強さを感じてしまう

 男は志戸子で世間と付き合っていく、でも女性は着るもの、着せるもので世間と向き合っていく、日本の場合、フランスと比べて相当のエネルギーが必要になるのは世間体という壁を潜り抜けることから始めなければならないから

 ホンネとタテマエは地位の高い人とかブルジョアとか、すまり社交に生きる人のノウハウ、日本人がホンネとタテマエを使い分けているなら日本人は社交に強いということになる、日本人は子供のころからホンネとタテマエを叩き込まれ社交ののテクニックを身に着けているのであれあば、アメリカやロシアを手玉に取る外交官が現れてもいいはず、でも実際はすごく素直になってしまう

 フランスでは大学へ行く人は一握りのエリート、且つに日本の何倍も努力しないと卒業できないから自分の好きな道だけに進みたいという気持ちが強い、だから大卒でも就職出来ない人たちが大勢いる、
 誰もが大学へ行けば大学の価値が下がるのは当然

 フランスはご存知「自由・平等・友愛」の国、平等とは国民の権利と義務において平等という意味であり、子供の能力は神が平等に与えた、などと考える人は誰もいない
 日本では、どの子もみな同じ能力を持っているが発揮できないのはきっかけがないからだと考えている親が多い、親ばか

 フランスは大学の学費がほぼタダ、サルコジ大統領はハンガリーからの貧しい移民の子だが勉強好きだったから大学を出て弁護士になった、チャンスに親の貧富の差は関係ない、東大生の過程の収入が高いという話をイギリス人から見ると羨ましいとため息つく

 真面目でコツコツ努力を重ねる日本人にモノづくりの現場ほどぴったりなものはない、日本の若い人たちが手軽に儲かる仕事を選んでいる、モノづくりの現場が揺らいでいる

 オランダでは既に17世紀、チューリップの球根1個とアムスレルダム中心部の家一軒が交換されるという騒ぎが起こった「チューリップ・バブル」、国家というものはあるところまで反映するとバブルという試練にあって崩れていく、そういう歴史を知っているヨーロッパの人たちが当時日本のバブルを冷めた目で見ていたことを、今になってありありと思い出す

 フランスの親は子供の才能と個性を区別して考えている、日本でいう個性的とは人がやらない事
 本当に才能があったら親が助けなくても周りの人が助けてくれる、今の日本は世話の焼きすぎ

 日本人というのは己を知るということが出来ないのでは、40歳になっても50歳になっても自分探しを続けるなんてすごいエネルギー、フランス人はだいたい中学を卒業するころには自分が何者か、どのくらい能力があるか、どうやってこれからは食べていければいいか、最低限そのくらいはわかる
 日本人は退職後、今までやりたくても我慢していた新しい事を始める人が多い、リタイアしたらボケーっとしたいヨーロッパ人とは違う
 フランスでは中学卒業時に進路を先生がアドバイスする、親が大学に行かせたいと頼んでも先生がダメと言ったら受験もできない、大学は勉強好きな子だけが行くところ、その能力を査定するのは先生、つまり先生が力をもっているから14歳で己を知ることが出来る
 フランスで昔からの伝統で高校の最も大切な授業は哲学、一つのテーマについて3時間かけてその場で論文を書かせることもある
 フランスで子供に将来何になりたいか聞くと、親が中学出るまでには自分で決めるでしょうと言う
 フランスでは大学に行かなくても別にどってことない、家族でバカンスに出かけるそれで十分だという人がたくさんいる
 しかし14歳で進路が決められてしまうのはある面マイナスを伴う、日本は自分の実力不足を知ってもう一度大学に行く事は簡単だが、フランスでは難しいから
 日本人は、引きこもり、5月病、自殺、若い人たち特有の問題は、自分で自分が見つけられずその日その日を過ごしていくことへの苛立ちが原因ではないだろうか

 マスコミの影響力がどんなに社会にとって大きいか、ヨーロッパでは考えられない事、フランス人はまず疑う国民、「我思う、ゆえに我あり」は疑うことができるから自分が存在する、そういう哲学を持たない日本人は人を疑うことはよくないと、子供のころから教えらえてきた

 日本はブロガーが多い、老若男女自分のブログを持ち、自分の近辺のこと等々を見知らぬ人に向けて発信している、日記をつけるなど書くことに異常な情熱を持つ日本人は、誰もかれもあらゆる女王を得たいと思い、出来る限り自分も情報を発信したいと思っている、すごいエネルギー、本名を出さずに自由に自分の意見が言える、という日本人のニーズにぴったり、フェイスブックが日本で普及しなかった理由
 フランス人はコミュニケーションは言葉だけではないと考える、身体的コミュニケーション、女性同士が腕を組んで歩くこと、そういう国民性の国にはブログオタクが少ない

 オランダでは、日本に比べて広告の仕事が重要視されていない、広告に対して疑いを持っている、オランダ人がプロパガンダを忌み嫌うのは広告の元がナチのプロパガンダであるから、目的は異なるがモノを売るのも思想を広めるのも情報を流すという意味では同じ、ヨーロッパの広告への不信感は、情報を流す側への不信感、つまり流れてくる情報を疑ってみるという姿勢につながっている。

 若さに対する執着で思い浮かぶのはイタリアの前首相ベルルスコーニ、首相になっても髪の毛を染め何度か成形したともいわれる、そのうえ数々の女性問題を起こしたが、これも彼の自分は若いんだというポーズらしい、
 つまりイタリアは永遠に若いんだと見せびらかすベルルスコーニを代表とする年寄り連中に牛耳られている、イタリアの25歳以下人口は65歳以上の1/4しかいない、日本と似ているような気がする

 ヨーロッパでは20歳を過ぎたら年齢に関係なく友達、若造ぶりという言葉が無く年齢に関係なく対等と心底思っている、自分より長く生きているという事実だけでは敬う気にはならないと考えている
 ヨーロッパが外見の若さに執着するのに対し、日本人は相手との年齢差で自分が優位に立とうとする、そして若い人たちも若造ぶりでいたほうが何かと得だと打算がある

 日本男子で嫌いなのは一緒にお茶屋ランチに行くと、年長者が払うもだどすまし顔している人が多いこと、フランスの若造には奢ってもらったことを大っぴらにしたくないという変な自尊心がある

 通りですれ違った女性に気軽に声をかけるヨーロッパではあるが、女性専用車両はない、なぜなら置換という人間が存在しないから

 フランスでは、いくつになっても女性は女性、男性は男性として生きる

 日本人はまず相手の年齢を知って、その人の人物像をとらえてから次の付き合いに入りたいという気持ちがある、そういうことがヨーロッパでないのは20歳を過ぎたら誰でも年齢に関係なく友達という価値観があるから、こういう社会常識の国なら女性は年齢を気にしなくていい、若く見られなくていい、ということになるのかもしれない

 チョコクロワッサンは邪道、いくつもの皮の焼き具合の感触を楽しむもの、チョコクロワッサン、ディテールに凝ることによって商品の付加価値を高め客の購買価格を上げているとすれば日本人はすごく頭のいい人種

 iPhoneにあって日本メーカーになかったものは音声入力、ヨーロッパの携帯は昔から話すことに基本が置かれているように思える

 日本人がディテールに拘り過ぎる理由、農耕民族と狩猟民族の差、稲という手間暇かかる農作業に喜びを感じて生きてきた、農薬を使用しない稲作とは草との果てしない戦い、日本で手元がおろそかになるという言葉はもしかしてこういうことからきているかも

 ヨーロッパで主食のパン原料小麦はほとんど手を加えないで育つ、田園風景に人っ子一人いない

 文明の利器は文明開化の江戸時代の言葉、蒸気機関車や電気や自動車を見て驚くだけでなく憧れをもてしまった、だから分明の利器はスゴイ、正しいものなんだという価値観がいつしか日本人の中に芽生えていった、一種の宗教、文明の利器への信仰、崇拝
 フランス人から見て日本人は新しいものに怖がりもしないで飛びつく、オリジナルを作った側から見ると猿真似としか映らない、創意工夫も大切だが、欧米新進国はオリジナルを重んじる
 原発の事を書いた高村薫「神の火」は日本人の発想ではない、ヨーロッパのは発想、人間の手に負えないものがあるという畏れの意識がある、でも神を持たない日本人はいろんなことを怖がらない

 日本の電車、ずっと電光掲示板を見ておかなきゃいけない、どの駅も同じデザイン、自分がどこにいるのか、位置が分かる、それが一番大事