こっちにおいでデイジー! | 活字中毒

こっちにおいでデイジー!




著者: ジェーン・シモンズ, 小川 仁央
タイトル: こっちにおいでデイジー!


【ストーリー】
デイジーというアヒルの子が、ママと出かけます。
「ママのそばにいるのよ」 「ここにいなさい」
何度ママに言われても、デイジーは周りの様々な物に興味が湧いてしまって勝手に1人でふらふらと動いてしまいます。気がついたらひとり。寂しくて不安で、そんな時に限って怖い思いをする。草むらに隠れていると、誰かが近づいてくる気配が・・・。きたー!でも、それはデイジーを探しに来たママでした。やっとママに会えたデイジーは、もう何を見てもそばから離れませんでした。



子供って気がつくと勝手にフラフラとどこかへ行ってしまうんですよ。
デイジーのママと同じセリフは、私も何度言ったかわかりません。(^_^;)

この本を読んであげたとき、トモはデイジーと自分をかなり重ねて考えたらしくママとはぐれてしまったシーンでは「ママはどこにいったの?どこ?」ととても悲しそうに泣き出してしまったくらい。一瞬、自分が迷子になってママとはぐれてしまったような気持ちになったのかもしれません。

本を読み終わった後「このお話はちょっと怖いね。トモは一番最後のページが好きだよ」として聞かせてくれました。トモはデイジーがママと寄り添うイラストが一番気にいったようです。ママと会えた安堵感もあるのかもしれないですね。終わった後も、思い出したのかしばらくは私にしがみついて泣いていました。

この絵本は2歳児にとってちょっと刺激が強すぎたかな?初めて読んであげた日以来、デイジーの本は本棚入りとなりました。どうやら「怖い」という印象の方が強くなってしまったらしくて「怖いからイヤ」と言われてしまって読ませてもらえません。私がよっぽどリアルに怖さを出してしまったのかしら。ショック、素敵な挿絵の本なのにな。

でも、デイジーの気持ちになって自分も迷子にならないように
気をつけてくれるとママは嬉しいなぁと思ってしまいました。