お久しぶりです
8月も半ば、みなさま夏を満喫してますか?
少しずつ日常も落ち着き、読書に時間を割けるようになってきました。
のんびりすぎる更新ですが、覗いてくださると幸いです
習慣となっていた読書も、一度離れてしまうととても新鮮で驚いています
- ララピポ (幻冬舎文庫 お 13-2)/奥田 英朗
- ¥630
- Amazon.co.jp
「ララピポ」という軽くてかわいらしいタイトル、大好きな奥田英朗さん、ということで文庫化を待って早速購入
対人恐怖症のフリーライター、NOと言えないカラオケ店員、官能小説家・・・・・・など、ちょっと一癖ありそうな人々を主人公にした連作短編集です。
奥田さん、こんなの書くのーーーー!?って、ちょっとビックリしちゃう作品でした。
ちょっぴりえっち(どちらかというとお下品??)な雰囲気の小説です
格差社会と言われる現代の社会。
その下の方にありながら「なにくそーーー!」と奮いたつわけでもなく、本能のおもむくままに生きる主人公たち。
ユーモア小説でありながら、奥田さんの他の作品に通ずる「負の連鎖でとことん落ちて行く」様が巧妙に描かれています。
「イン・ザ・プール」などの伊良部シリーズに比べると、万人にオススメできる作品ではありませんが、娯楽小説としてはとてもうまい!
能天気である意味幸せそうな主人公たちですが、絶対にこうはなりたくない!と感じるに十分です(笑)
作中の脇役が次の短編の主人公になる・・・といった形の連作短編集なので、物事をいろいろな角度から見ることができて楽しいですよ
キャラの立て方がうまいのはさすが!なポイントです♪
ではまた♪