戦争・紛争に関連する世界遺産
文化遺産が多いですが自然遺産もあります 4件ピックアップすると

★「エルサレムの旧市街とその城壁群」(1981/1982危機遺産 文化遺産 エルサレム)

エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つの宗教の聖地です
遺産国はなくヨルダンが申請し
1982年より危機遺産です

ユダヤ教徒の聖地「嘆きの壁」はエルサレム神殿の外壁の西側で「十戒」をおさめていたようです

キリスト教聖地はは聖墳墓教会
イスラム教聖地は「岩のドーム」です

エルサレムをめぐって
11から13世紀 イスラム教と十字軍が戦い
12から20世紀初 イスラム教徒の支配下にあり
19世紀末からユダヤ人のパレスチナ入植が始まり
第1次中東戦争で東西に分割され
第3次どちらもイスラエルが占領



★「アレッポの旧市街」(1986/2013年危機遺産 文化遺産 シリア)

シリアの北部にありメソポタミアとヨーロッパをつなぐ中継点となった隊商都市で 現在も第2の都市です

長さ12キロメートルのスークがあり
300軒以上の店舗やモスクを備えた
キャラバンサライ(隊商宿)ハーン・アル・ジュムルクが残ります

アレッポ城は難攻不落の城でしたが
シリア内戦で被害を受け 2013年危機遺産リストに記載されました


★「城壁都市シバーム」(1982/2015危機遺産 文化遺産 イエメン)
イエメン中部にあり日干しレンガの高層住宅が林立します

3世紀に繁栄した ハドラマウト王国の首都
富を狙う異民族の攻撃を受け
ワジ(枯れ川)であるハドラマウトの谷底で洪水に見舞われたという

8世紀から高層化したがイエメン内戦
で被害を受け2015年から危機遺産です


★「ヴィルンガ国立公園」(1979/1994危機遺産 自然遺産 コンゴ民主共和国)
赤道直下の山岳地帯に位置する
マウンテンゴリラの保護を目的に
設立されました

近年隣国ルワンダの内戦や密猟で
ゴリラやカバの個体数は減少しています