イスラム建築に関連する世界遺産
4件見ていきます

★「イスファハーンのマスジェデ・ジャーメ(金曜モスク)」(2012年 イラン・イスラム)

イラン最古の金曜礼拝用のモスクで
841年建設が開始されました
ササン朝ペルシャの宮殿建築をイスラム教の宗教建築に改築したものです

セルジューク朝に「4(チャハル)イーワーン」という中庭を取り囲み1面空間 3面壁の建築様式を採用し 南北にドームを作っています ニザーム・アルム・ムルクが初めて二重殻ドームを用いました

歴代のイスラム王朝により増改築を経て1200年以上の歴史がわかり モスク建築の博物館と言われます
(アッバース朝、ブワイフ朝、セルジューク朝、イル・ハン朝、ムザッファル朝、ティムール朝、サファヴィー朝)



★「コルドバの歴史地区」(1984/1994拡大 スペイン)
スペイン南西部のコルドバはレコンキスタの前と後の建築が共存する地区です
イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の文化が融合しているといいます

紀元前3世紀 共和制ローマ
6世紀 西ゴート王国
711年 イスラム勢力がイベリア半島を制圧
756年 後ウマイヤ朝 ヨーロッパのイスラム教の重要拠点
10世紀 モスク300から600へ
1212年 ムワッヒド朝が衰退始める
1236年カスティーリャ王国のフェルナンド3世により奪還されるのです(キリスト教都市へ)

イスラム独特の馬蹄形アーチ、モザイク装飾のミフラーブが残るメスキータが キリスト教聖堂になっていくのです


★「ブハラの歴史地区」(1993/2016変更 ウズベキスタン)
ウズベキスタン南部のブハラはシルクロードの面影を残すイスラム教の聖都です
9から10世紀サーマーン朝の首都となり
1世紀頃 シルクロードの要衝で繁栄し
8世紀頃 イスラム教化します
10世紀 イスマーイール廟が建ちます
中央アジアに現存する最古のイスラム建築です


★「フェズの旧市街」(1981年 モロッコ)
首都ラバトの東にありモロッコ最古の
イスラム都市です
8世紀末 イドリース朝のイドリース2世によって建設されたといいます
迷路のような街のつくりで
カラウィーン・モスクは北アフリカ最大のモスクです

イスラムを理解するにはまだまだですが 世界史図録をやっと広げることができました