気付けなかった君の孤独は見えない傷として確実に降り積もっていった。
ある日とるに足らない衝撃で全てはあっけなく砕けてしまうほどに。
ずっと立ち尽くしていた。
君がもし戻ってきたとき一人じゃないように。
それだけが今僕に出来た優しさだった。

(小高芳太朗『割れたガラスはもう元に戻らない』)

とても優秀なスタッフが一人、昨日で退職しました。
家庭の事情でしたが、辞めると切り出すまで悩み尽くしていたことに私は気付いていませんでした。

「最後の店長がきくぽん店長で良かったです。」
と言ってくれました。
私はいつも、一生懸命がんばってくれる彼女に甘えて、「任せる」という形で放置して、別な仕事をしていました。
だから
「もっと出来たことがあったのでは?
一緒に働き続ける世界線もあったのでは?」
と思えてなりません。
でも、私にはその道が見えません。

これからの私に出来ること。
変わらずに走り続けること。
それが昨日の私で居続けることであり、最高の別れだと考えています。