前回のLEAF HOUNDに続いて、今回もB級バンドで。

これも地味で暗いよ。でも比較的聴きやすいかな。

 

スティームハマーの1stアルバムで1969年3月にリリースされた作品です。

このアルバムはREFLECTIONというタイトルとしてリリースされていて、僕のCDもそのタイトルが付いています。ジャケットが違います。

 

メンバーは

Kieran White・・・Vocals, Harmonica, Acoustic Guitar

Martin Pugh・・・Lead Guitar

Martin Quittenton・・・Second Guitar

Steve Davy・・・Bass

Michael Rushton・・・Drums

ゲスト・プレイヤーとして

Harold McNair・・・Flute

Pete Sears・・・Piano

マーティン・ピューはこのバンドで4枚リリース後、アルマゲドンというこれまたB級バンドで著名ですよね。マーティン・クイッテントンはこのアルバムで脱退後、ロッド・ステュワートのマーキュリー時代の5枚のアルバムに参加。あの「マギー・メイ」などヒット曲をロッドと共作しています。このアルバムでも7曲を作っていますが、名曲の面影は無いと思うんですけど。

ゲストのピート・シアーズはクイッテントンとともにロッドのソロアルバムに参加後、ジェファーソン・スターシップ、スターシップで大活躍してますね。

 

 

A-①Water (Part One) (Martin Quittenton, Martin Pugh)

水の流れる音のSEの中、ウィッシュボーン・アッシュのようなギターデュエットによる小曲。

 

A-②Junior's Wailing (Kieran White, Pugh)

ステイタス・クォーのライブ定番の曲としても知られている作品。サヴォイ・ブラウンのデイブ・ウォーカーのような野太い声のヴォーカルが耳に残ります。69年のアルバムなのでブルース・ロックっぽいところもあります。

 

A-③Lost You Too (Quittenton, White)

たぶん想像しているよりもメロディアスな曲が多いはず。そんな1曲。ちょっとブラック・キャット・ボーンズに似た感じもします。こっちの方が早いんだけど。

 

A-④She Is The Fire (Quittenton, White)

変なファンファーレから始まります。マーティン・ピューお得意のワウワウギターが炸裂。この曲はちょっとつまんないかなあ。

 

A-⑤You'll Never Know (B. B. King)

黒人ブルース界の大御所B.B.KINGの作品。これはもうブルースそのもの。そういう時代だったんですねぇ。ブルースブレイカーズみたいです。でもこういう曲好きです。マーティン・ピューのギターも最高。

 

A-⑥Even The Clock (Quittenton, White, Graham)

この曲もメロディアス系。ヴォーカルは違いますが、演奏はウィッシュボーン・アッシュ的で、ギターがメロディアスです。

 

B-①Down The Highway (Quittenton, White)

フルートの変な調べが心に残ってしまう不思議な曲。ジェスロ・タルとはまた違ったフルート演奏だと思います。

 

B-②On Your Road (White)

アコギとヴォーカルによる曲。そこにファズの思いっきりかかったエレキギターが乱入。エレキギターのメロディはサイケな感じです。

 

B-③Twenty-Four Hours (Eddie Boyd)

作者のエディ・ボイドも黒人ブルースマンとして有名ですね。ブルースを歌うキーラン・ホワイト、なかなかいいですね。当時のブルースロックのヴォーカリストとしては上位ランクだと思うんですが。

 

B-④When All Your Friends Are Gone (Quittenton, White)

典型的なブルースロック的な作品。それ以上のコメントがみつからないなあ。

 

B-⑤Water (Part Two) (Quittenton, Pugh)

再び、A-①の曲のリプライズといったところでしょうか。

 

これ、久しぶりに聴き直しましたが、悪くないですね。暗いといってもバンドメンバーの雰囲気とか、メロディがマイナーだったりということで、アルバムとしては聴きやすいです。ブルースロックが受け入れられる人なら大丈夫。

 

いやほんと、この頃のブリティッシュ・ロックはいろんなバンドがいて奥が深いですね。