オリジナル・ルネッサンスの2ndアルバムにしてラストアルバム。1971年にリリースされました。それもドイツのみだったようです。




元ヤードバーズの2人が結成したグループだったんですが、このアルバムのレコーディング中に崩壊したようです。

レコーディング・メンバーは
Keith Relf・・・Guitar (A-④を除く), Laed Vocal (A-③)
Jim McCarty・・・Drums (A-④を除く), Laed Vocal (A-②)
John Howken・・・Keyboards & Piano (B-②を除く)
Louis Cennamo・・・Bass (A-④を除く)
Jane Relf・・・Lead Vocal (A-①,B-①,②)

ここまでが、オリジナル・ルネッサンス。

Terry Crowe・・・Lead Vocal (A-④)
Michael Dunford・・・Guitar (A-④)
Neil Korner・・・Bass (A-④)
Terry Slade・・・Drums (A-④)
Don Shinn・・・Keyboards (B-②)

となってます。ちょっと複雑なレコーディングだったようです。

最初に、ジム・マッカーティーが脱退。そのあと、キース・レルフとルイ・セナモも脱退。この状態でレコーディングされたのがA-④。その後、オリジナルメンバーがこのアルバムをリリースするために集結したのですが、ジョン・ホークンだけは不参加。それがB-②です。その後、A-④のレコーディングをきっかけにオリジナルメンバーが一人もいないルネッサンスが誕生します。

A-①Love Goes On (Keith Relf)
キース・レルフがコーラスにまわってジェーン・レルフがリード・ヴォーカル。これが大正解。ジェーンの声はブリティッシュ・フォーク界の歌姫に負けない歌唱力を持っていると思います。


A-②Golden Thread (Relf, Jim McCarty)
このバンドの場合、インストゥルメンタルが基本、ピアノとアコースティック・ギターのみなのでちょっと演奏は厳しいところがあります。この曲のリード・ヴォーカルはジム・マッカーティ。

A-③Love Is All (McCarty, Betty Thatcher)
いかにも頼りないキース・レルフのヴォーカル。コーラスが入ると全然良くなるから不思議。ここではちょっとシンセサイザー的な音が入って効果的です。

A-④Mr. Pine (Michael Dunford)
この曲のみ演奏メンバーがけっこう違います。オリジナル・メンバーはジェーン・レルフとジョン・ホークンのみ。リード・ヴォーカル、ベース、ギター、ドラムスが違うって、もう別なバンドですよね。前半と後半が同じメロディで、その中間に全然違う感じの曲が入ってます。

B-①Face Of Yesterday (McCarty)
再びジェーンのリード・ヴォーカルがいい感じの曲。兄妹でこうも歌唱力違うもんかねぇ。キース・レルフのギターのモコモコした感じがちょっとキング・クリムゾンの「ムーンチャイルド」みたいで素敵なんで兄としての面目は保ってますけど。


B-②Past Orbits Of Dust (McCarty, Relf, Thatcher)
この曲ではキーボードがジョン・ホークンではなくドン・シンという人。だからというわけじゃないんだろうけどピアノではなく、クラビネットのような音がメインです。

ごめんなさい。やはり、キース・レルフのギターでは力不足ですね。とても魅力的な音楽なんですが、もうひとつ中心になるメロディ楽器があれば。ピアノだけでは、ね。

でも、ほんといい曲揃ってます。僕はこのアルバム気に入ってます。まして、もうメンバーがバラバラの状態で作ったとは思えない作品に仕上がってます。