昨日買ったばかりのアルバム。前から欲しかった作品ですが、なかなかタイミングが合わなくて。カーン唯一のアルバム(邦題は「宇宙の船乗り歌」)で1972年のリリースです。


Steve Hillage・・・Guitars, Vocais
Nick Greenwood・・・Bass, Vocals
Eric Peachey・・・Drums
そして、ゲストとして
Dave Stewart・・・Organ, Piano, Skyceleste, Marimbas

スティーブ・ヒレッジはこの作品が正式なデビュー。けっこうギター弾きまくってます。スティーブとデイブの夢の共演を聴きたくってね。

A-①Space Shanty (Steve Hillage)
はっきり言ってもうデイブ・ステュワートもメンバーと思っていい4人による演奏。スティーブ・ヒレッジのギターがはっきり聴こえるのはうれしいし、デイブは例のトーンのオルガンの演奏をしています。この二人のユニゾンが聴けるのもプログレファンにはたまらないですね。

A-②Stranded (Hillage)
僕はスティーブのアコースティック・ギターを聴くのは初めてです。あっ、この声はスティーブの声ですね。デイブのピアノもいいですねぇ。ディストーションのかかったギターソロもいい。アコギのソロもあります。


A-③Mixed Up Man Of The Mountain (Hillage, Nick Greenwood)
前曲と入れ替わるように始まる作品。スキャットやギターソロ何かがちょっとジャズっぽい。演奏は古臭くないと思うけど、ヴォーカル(たぶんニック?)の歌い方が時代を感じさせるかな。

B-①Driving To Amsterdam (Hillage)
なかなかサビのメロディが好みの感じ。もうデイブのオルガンがやっぱりキャラバンと似ているのはどちらもカンタベリー・ミュージックだからでしょうか。


B-②Stargazers (Hillage)
解説に、カンタベリーとしてはロックに近く、ハード・ロックのファンからみると複雑すぎる音楽と書いてますが、じゃあ、僕にぴったりの音楽ということですね。たしかにカンタベリーミュージックを聴いたときのモヤモヤな感じがないのがいいですね。この曲もキレがあるんです。最後のギターソロも弾きまくってますね。

B-③Hollow Stone (Hillage)
再びアコースティックギターで始まります。スティーブの声にニックのコーラスが被ってくるところが、なんとなくユーライア・ヒープのコーラスみたいです。ヴィブラートがかかった部分がそう思わせます。後半はけっこうヘヴィに決めてます。エンディングはスティーブの逆回転ギターです。彼らしいですね。

これ、日本盤買ったんですが、いいですね。スティーブの解説が和訳されていて、値段も安い。こうでなくちゃね。好きで輸入盤買ってるわけじゃないんで。立川さんの解説も力んでなくていいね。このスティーブの解説は、プログレファン必読ですな。当時のことがよくわかるものです。

この作品聴くと、スティーブもゴングなんかに加入しないで別の方向で行って欲しかったなと、つい思ってしまいます。楽しい作品でした。次は、スティーブの1stアルバムでも買おうかな。