マイケル・ジャクソンの幻のワールドツアーリハーサルドキュメント映画「THIS IS IT」を観てきた。
大画面&大音響で観たかったんだ。

スリラーやビートイットが流行ったのは自分が学生の時。
大学に入学したのが1982年なのでちょうどMTVが設立されて洋楽のミュージックビデオが日本のテレビで流れ始めたのと同時期。ベストヒットUSAとか、福岡だと深夜のナイトジャックフクオカとかね。
スリラーが爆発的に売れたのもこの頃で、マイケルはミュージックビデオ時代の申し子って感じだったんだ。
しょっちゅう誰かの下宿で呑んだりだべったりしながら観てたなぁ。当時の学生だから14インチの小さなテレビが多かったけどね。

その頃からリアルタイムでみてきて、晩年は奇行やスキャンダラスばかりが取り上げられてたけど、そんなワイドショー的な部分も含めて人間味を全然感じないスーパースターだったんだ。
ライブ映像なんかみたらそれこそ神?宇宙人?もうこの世のものとは思えないパフォーマンスで。
だから亡くなったニュースを見ても、全然実感がなくて、それこそ生き返っちゃうんじゃないかって本気で思えるくらい。

なのでこのTHIS IS ITの中のマイケルを観て「あ、この人、人間だったんだ」って初めて思えたその瞬間、もう彼がこの世に存在しない事実や、もうこの素晴らしいライブの本番を観ることが出来ない事実が、今さらながらすごく残念で寂しくて、無念でならない。

あっという間の2時間、まだまだ観ていたかった。


上映は2週間限定らしいので、あと一週間。
多分今後DVD化もされるだろうけど、どうせなら観るなら是非銀幕で。