ごめんね蘭ちゃん、今だから書けるラブレター | ぶぎぼぅにだってハートはあんだよ

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ダンス・音楽・芸能全般を目指す若い才能を応援していくブログです。

タイトルとしては少しロマンティックに思えるかもしれませんがそんな良いものではございません(笑)

 

なぜこんなタイトルにしたのかというと私の推しGirls2の蘭ちゃんには今まで黙っていた事があるからです。今日はそれを全て吐露しようと思います

 

そんな気持ちになったのもこの三月をもって石井蘭ちゃんがGirls2を卒業するという事が発表されたからです

 

意外に思われるかもしれませんが突然の発表にもかかわらず私の心には動揺は無くいたって平常心そのものでした。その理由についてはこれから蘭ちゃんに宛てた手紙という形式でお話していきたいと思います

 

 

 

 

石井蘭 様

 

 

前略

 

私は自分が惚れ込んだ才能に対し嘘をつく事が出来ません。どんなに好きな人間に対しても嘘をついたり媚びたり出来ません。その一点のみが私が好きな物に対する誠心誠意を尽くした礼儀であると思うからです。

 

 

さいたまスーパーアリーナのEXPG大宮校のショーケース以来私はあなたのパフォーマーとしての才能に魅了されいつかあなたの活躍する姿をこの目で見てみたいと思っていました。そんなある日突然あなたはガールズ戦士として私の目の前に現れましたね。それはもう青天の霹靂と言っても良いくらい驚いたのを今でもはっきりと覚えています。その時はそれはもう嬉しくて嬉しくてあなたがTVの中で活躍する姿を我が事のように喜んで応援しました。しかしその時からどうしても拭えない“ある一つの違和感”が常に私の心の中で首をもたげていたのです。

 

はじめて出会ったあなたはガールズヒップホップをメインに踊っていてその姿がとても印象深かった。体幹がしっかりとして芯がブレる事なくグルーヴを掴むセンスも抜群で自分が今どう見えているかを俯瞰して見る事が出来る美しく正確なダンスとそれでいて華のある雰囲気。そんなあなたのパフォーマンスに一目惚れをし、この子は将来日本の歴史を変えるようなガールズグループで活躍してくれるのではないかと無意識に期待していたような気がします。その時既に私はガールズヒロインで活躍するEXPGの生徒さんを見ていたのですがなぜかあなたはその候補として全く私の頭に浮かびませんでした。あなたは見た目も可愛らしくスキルも十分なのになぜか。しかしその印象とは裏腹にあなたはガールズヒロインとしてデビューして、予想をはるかに超えた器用さである意味意図的な“可愛らしいく非本格的なパフォーマンス”を見事に演じ切っていました。「この子は本当はこういうのが好きなのかもしれないな」と見紛ってしまうほど完璧に。

その後もガルヒロドリームチームであるGirls2で可憐な少女として自分の役割を見事に演じ切っているあなたを近くで応援し見られる事は私にとって喜びでした。あの違和感さえなければ私はもっと全力であなたをこの数年間応援できたかもしれません。その点においては本当に深く後悔し申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

あなたがGirls2に最後まで骨を埋めるつもりであるならこの事は墓場まで持って行くのが礼儀であると思っていたので今まで黙っていました。しかし今回あなたが“より明確な自分のアーティスト像が見えた事による退社”を決意したという事を知りこのような手紙を書いています。

 

私が最初から抱いていたある違和感はおそらくは今回のあなたの決断で答え合わせが出来たような気がしています。Girls2というグループは本当にバラエティに富んだタレントが集まった素晴らしいグループだと思います。ただあなたがインタビューやドキュメンタリーで時折見せるパフォーマンスに対するストイックな思い(どの章だったかは忘れましたがあなたがグループで今後やりたい事は?の問いに合宿と言って少し笑いがおきた時がありましたね。あの時おそらくあなたはマジだったと思います。私もマジでやったほうが良いと思っていました。)を100%実現できる環境であるか?という事はまた別の話ですね。Girls2というグループは背負う荷物が多いグループ。ガルヒロ出身のドリームチームでその分縛りも多いので出来る事も限られる。その上SONYとLDHのどちらにもはっきりした軸足が存在しない立場でコンセプトも流動的。だからこそ色々な経験は出来る環境ではあるけれど一定のコンセプトに従ってそれを極めていくという事には不向きなグループであるのは明らかでした。

 

そんなある意味肌に合わない環境の中で常に葛藤しながらそんな事を微塵も感じさせないあなたの頑張りを見ながら私はただ黙って応援をする事もできないダメなファンでした。あなたを信じてただただ一生懸命応援をしているファンも沢山いるのに私はあの違和感に囚われ続けて少し距離を置いて応援するヘタレなファンでした。いやもしかするとこんなのファンとは呼べないのかもしれませんね。

とにもかくにもあなたは旅立つ決心をした。ここまで人気を確立したグループを去り今まで手にした名声を捨て去るのは並大抵の事ではないと思います。時として人間は自分の選択した事を肯定するために自分を騙し、それに気付かないように現状に陶酔するという自己防衛機能が備わっています。そんな邪念をものともせずあなたは決断をしました。それにわたしは感動し、その決断を120%支持しています。これから進む新たな夢に向かって何か応援が出来るのであれば今までさぼっていた分を穴埋めしたいと思っています。そしてその先にあなたが一点の曇りも無い眼差しで目標に向かって突き進める場所が見つかる事を祈っています。その時のためにほんの一時お別れですね。

今度出会う時はお互いに心の奥底に微塵の迷いも無いアーティストとファンとして出会えることを確信しています。その時までほんの少しさようなら。

ご卒業おめでとうございます。

草々