緊急提言 LDHとGirls2が今なすべき9つのアクション | ぶぎぼぅにだってハートはあんだよ

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先日の記事にもある通り今K-POPの雄JYPが日本人だけのK-POPテイストのガールズグループNiziUを日本の音楽界に送り出した。そして今年はBTSでおなじみのBIG HITも初のガールズグループオーディションを日本で開催する。この流れは何故なのか?NiziUが話題になったからか?いやいやこの流れはそんな単純な事ではない。

実は世界情勢がコロナ以降激変している。アメリカと中国は戦争状態さながらの緊迫度を増す勢いで韓国はその中国に依存していた経済体質が災いしてか現在風前の灯となりつつある。それに輪をかけて朝鮮半島情勢も緊迫化しているためもう今までのような韓国経済を維持できるかわからない情勢になって来ているのだ。元々K-POPは国内のマーケットでは収益を得られないためにグローバル化せざるをえなかった事情がある。そしてそのグローバル化のターゲットは全世界に及んでいる。そのK-POPが今国内情勢の悪化で韓国企業の存続さえ見通せない状況になりつつあるのだ。彼らも無駄に世界を渡り歩いてはいない。今の世界情勢を冷静に判断し国外に会社の機能を分散していこうという考えに至ったのだろう。そこで今回白羽の矢が立ったのが日本という事だ。日本は一部の人間に嫌韓感情は根深くあるものの若者の大半はK-POPに好意的で既にK-POP文化が根付いている。それに加えて今回のように純日本人だけでガールズグループを作るという事になれば日本国民の支持を自然に得られる事になる。日本国内の法人活動もよりスムーズになるし韓国にもし何かあれば拠点を日本に移す事さえ視野に入れた戦略だと思っている。そのJYPの先を見据えた戦略に元JYPで現BIG HITのパン社長もそれに習って日本市場を開拓しなければと考えたのであろう。今後この流れは必然となるであろうしK-POP流のアーティストが日本国内でも席巻していくであろう。日本の、特にLDHのようなパフォーマンスのクオリティを売りにしているグループには厳しい戦いが待っていると思われる。ファンとしてはこの両者の切磋琢磨は楽しみでもあるが正直現時点でまともに争ったらLDHに勝ち目はほぼ無いだろうと思っている。それは両社のアーティストの優劣などではなく、企業としての顧客本位のビジネスの取り組み方に決定的な差があると思うからだ。

 

LDHの強みは日本という一国内で確固たるLDHブランドを築き上げ今では自前のTV配信チャンネルやアパレル・飲食店など、EXILE TRIBEという一大グループの運営により新たなグループが誕生しても既に固定したLDHファンが親から子へLDH遺伝子を引き継いで支えていくというシステム構築を成功させている点だろう。これはK-POPの事務所にはほとんど無い特徴でジャニーズなどと同じく息の長いファン層を囲い込むことによって長期間の安定的収益維持を可能にしている。しかしそのビジネスモデルには決定的な欠点もある。企業が囲い込んでいる顧客だけの方を向いて企画・運営が内向きになりがちなため新規顧客の獲得が不得手になってしまうという点だ。そしてそれは新しいグループの運営にも暗い影を落とす事になる。

まず第一に革新的な事がやりにくいという点。それは今のLDHのバリスティックボーイズのマネジメントに見え隠れしている。バリボはまさにK-POPグループの如くグローバルを目指して売り出されているがLDHは元々グローバルになる必要性が無い企業なのだ。非上場企業の為株主から意見を言われる事も無い上に国内で現在十分な収益を得られているのでグローバル化を本気でリスクを取って目指さなければならない切迫した理由は無い。リスクを取らなければグローバル展開など絶対不可能な世界でその中途半端なスタンスではなかなかグローバル化は難しいであろう。一方K-POPはグローバル化しなければ食っていけないのだ。そもそもそういった土壌の違いがある中でLDHが革新的なビジネス展開をするという事はなかなか難しい。

 

第二にガールズグループを運営する上でLDH手法は永続的な維持が難しいという点。例えばハロプロのモーニング娘。など長期に渡って維持しているガールズグループの形態はあるがビジネス規模が小さいのでLDHが目指すようなエンターテインメント形態とは少々異なる。同社がトライしたE-girlsはスキルも素晴らしいガールズグループでこの時期に解散するようなグループでは無かったがやはりLDH流の舵取りでは維持できなかった。なぜこのような結果になったのかは不明だが筆者が個人的に分析して出した答えは“ボーイズグループとガールズグループを支えるファン層に決定的な違いがあるのではないか?”という事。ジャニーズもEXILE TRIBEも女子からの息の長い支持が圧倒的であるがそれは何故だろう?男性ファンが多いハロプロも一部ファンから息の長い支持を得ているがモーニング娘。が今も紅白に登場するというような事はもうない。この違いは何だろうと考えた時に筆者はある結論に達した。女性のファンというのは息長くそのグループやその事務所の後輩たちを愛する素養が生まれながらに備わっているのではないか。それは母性とか動物学的な何か原因があるとは思うが息長く愛されるためにはいかに女性ファンの心を繋ぎ止めていくかという事が必須条件なのではないだろうか?裏を返せば男性ファンをターゲットにしたガールズグループの場合は実力重視でピークを短命に設定し戦略を立てなければならないという事でもある。例えば元スーパーモンキーズの安室奈美恵さんのようにグループを経てソロアーティストになった事が良い例で実力を兼ね備えて且つアムラーと呼ばれるような熱烈な女性ファンを獲得する事に成功した女性アーティストは息が本当に長い。エンターテインメントを支えるのはまさに女性の愛であると思うのだ。男性のファンもいないわけでもないが一部のオタクというジャンルの男性を除くと熱心なファンというのは総じて女性が多い。ガルヒロブームの火付け役も女児から主婦へと伝わった事が起因だし、現在の戦隊もののボトムを支えているのも主役の俳優を愛でる主婦層であり、かつての韓流ブームを支えたのも主婦層であった。世のブームを作り出すのもいわゆるJKである事が多い。女性はそれだけ生きる事を楽しむバイタリティが豊富なのだろうと思う。

話は少し逸れたが以上の理由からLDHが抱える問題はグローバル化しにくいという点とガールズグループのマネジメントに一抹の不安があるという点が浮き彫りになってくる。LDHは良くも悪くもEXILE TRIBEに関する運営は既にビジネスモデルが確立してしまっているため男子チームはなかなか思い切った舵取りの変更は出来ないだろうと思うがE-girlsが解散した後のガールズグループ部門はまだビジネスモデルが確立していない分思い切った舵取りが出来るであろう。そこを踏まえて是非Girls2の運営において今からあげる提言を是非実行して欲しいと切に願っている。それは早ければ早いほうが良い。何故ならば一般的に女性タレントの旬は男性タレントのそれより早い時期に終わってしまう。特にアイドルのようなグループは若さとフレッシュさが最大の武器となるためデビューして数年するとその効力を失ってしまうからだ。この改革は急を要するのだ。ここに書く内容の大半はK-POP界を見習えという内容が多い。それはK-POPがJ-POPより優れているからというような小さな視点ではない。韓国は日本に比べ国力が弱いため世界市場を相手に商売せざるをえなかった。ゆえに世界を相手にするビジネスに慣れているのである。同じアジア人という共通点もある。こんなに近い所にお手本がいるのだからそれを参考にして良い部分を取り入れる事は本意でないとしても一番効率的で効果的な事であるのだ。

 

【Girls2の人気を押し上げる為にやって欲しい事】

①サブスクを全曲解禁せよ

➁PV及び今ある全てのダンスビデオはフルで一般公開せよ

③公開映像の解像度を4K対応にせよ

④YOUTUBEを活用し彼女達の魅力を伝える無料映像コンテンツを充実させよ

⑤ファンクラブの内容の精査・機能の効率化

⑥グループコンセプトをガルヒロから切り離すべき

⑦楽曲・ダンスももっと本気でクオリティを高めよ

⑧最低でもアジア諸国へのグローバル展開を視野に入れよ

⑨アイドルではなくアーティストといった日本特有の価値観は捨てよ

 

①②③はすぐに出来る事である。今までGirls2の運営手法からPVやダンスビデオをCD特典にしてCDの販売数を確保するというビジネスモデルであったがPVを観る為にCDを買うような層はクリアファイルやステッカー1枚付けるだけでもCDを買うようなコア層でPVを餌にしてもライト層の殆どはお金を出してまでは買わないのである。サブスク全解禁を仮にしたとしよう。今のGirls2を支えているコア層はサブスクで曲など聴かない。仮に聴くとしてもCDも当然持っている。初回特典や接触イベントに参加したいからCDは必ず複数枚買うようなファンがコア層の大半なのだ。よってそこに生じるCD販売数の減少など大した問題ではない。サブスク解禁でCD販売数の減少を恐れるよりもっと多くの人達に彼女達の歌を聴いてもらう事のほうが今は大切だしその宣伝効果のほうがCD販売の減益よりプラスになるはずである。現在海外での音源販売の意味と日本の音源販売の意味はかなり異なって来ている。海外では今はもう音源をフリーで入手しようとすればいくらでも違法DL出来てしまうし海外ではMP3レベルの音源であればYOUTUBEに全曲公開されているアーティストも多い。日本では著作権の保護の為にそういった事はしない。これはこれで日本国内だけで日本の音楽を守っていくには良い事であるがユーザーからすれば海外の音楽はもっと気軽に聴けるとなればわざわざ聴きにくい日本の音楽を聴こうとはしないだろう。自分がもし外国人だったら日本のアーティストは無料で聴けないしそれならばK-POPや欧米のアーティストを聴こうという事になるのは自然な事であろう。今の日本の音楽業界は世界でガラパゴス化しつつある。このような世界の流れに取り残されないようにまずは最低でも①➁を実践する事をお勧めする。これをやっても今のGirls2の運営ビジネスモデルに決定的な影響は与えないと思うのでまずはやってみて欲しい。③についても今や映像作品をわざわざ公開可能品質よりも劣化した状態で見せる事に何のメリットも無い。精魂込めて作った作品をなぜ劣化した不完全な状態で世に広めようとするのか全く理解できない。YOUTUBEのような映像公開の場はもはや商品の見本市のような場所なので売り出したいアーティストの映像を今考えられる最高画質で提供して商品をより魅力的に見せるという事は広告宣伝として基本中の基本である。

 

ここで①②③をしてしまうとCDを映像特典付きで売れなくなってしまうではないか?という声が上がるだろう。これは是非K-POPを参考にして頂きたい。K-POPアーティストはCDのパッケージデザインも凝っておりCDに必ずそのアルバム毎のアー写で80ページ程度のフォトブックとポストカードやトレカが複数付いてくる。これが2000円弱程度で販売されているが採算取れるの?と思うかもしれないが答えはYES。今の生産コストから考えればポスカやトレカなど数円だろうしブックレットも海外で印刷にかければ大した金額ではないだろう。日本の場合握手会などでCDを手売りしようとするからコストがかかり2倍くらいで売らないと採算が取れなくなってしまうがもっと魅力的な特典内容で価格も据え置きにすれば握手会のようなイベントを乱発しなくてももっと多くの人々の手にGirls2のCDが行き届く事になるしもっと幅広くライトなファンも増えていく事になるのだ。

 

④ここもK-POPに習うと良いと思う。マネできない点もあるのだがK-POPのアーティストの映像コンテンツは本当に充実している。まず一曲のダンスプラクティスビデオも数種類のバージョンが作ってあったりする。例えばハロウィーン時期には仮装して踊っていたり、その衣装を決める模様も映像化されていたり。スピードチェンジチャレンジやポジションチェンジチャレンジ(楽曲のスピードが途中でランダムに変わったりメンバーのポジションを変える事によりそれに困ってわちゃわちゃメンバーが頑張ってる姿が面白い)等々。その他にも様々な企画の動画を無料で公開していてそのアーティストに興味を持った人がまず公式YOUTUBEを開くとそのグループの魅力にこれでもかというほど触れられる映像が豊富に用意されているので毎晩のように見てしまうのだ。その結果益々そのグループ・メンバーの人となりが好きになってファンクラブに入りたい!となっていくシステム。これはある程度蓄積した作り手のセオリーがあると思うので是非K-POP事務所で繋がりがあるところに協力依頼しても良いと思う。筆者がK-POPに触れて一番衝撃的だったのはここの部分だったのでこれは相当重要な要素だと思う。この映像を作る時に絶対的に必須なのは字幕対応で英中韓は最低でも対応しておいたほうが良いと思う。日本の今までの音楽のビジネスモデルは音楽を聴きたければ買ってねであったがこれからはまずどんどん観て聴いて好きになってもらってからお金を使ってもらうという流れが主流になっていくと思われる。その方がお互いウインウインでいられる。

 

⑤のファンクラブの内容の改善と効率化は簡単に言うと年会費制にしてグッズを付けたほうが良いという点。月会費制も気軽に入りやすいというメリットはあるのだがそもそもファンクラブに気軽に入るというのは矛盾した点も多いので気軽に入りたい層はYOUTBEコンテンツを見てもっと好きになったら年会費払ってねで良いと思う。アーティストによっては年額ファンクラブとモバイル月額ファンクラブを分けてる所もあるがそれはもう少しファンが増えてからで良いだろう。とにかくファンクラブというのは会員証というのが本当に重要でたかが1枚のカード、されど1枚のカードなのである。あれが手元に来るとやはりそのグループを応援しているんだなという気分にさせてくれるのである。そして簡単なものであっても年に一度グッズが届いたりバースデーカードが届いたり会報が届くと嬉しいものなのだ。そしてそういうグッズだったり発行物はそのアーティストを表現する重要な役割があるのでデザインにも細部の拘りを持って丁寧にコンセプトデザインをしたほうが効果的である。そういう意味でここはトラディショナルな年会費制のファンクラブにしてはどうかと思う。そして特典動画や日記もちまちま小さく更新するより内容を充実させて定期的に回数は減らしても良いと思う。というより特典動画などはYOUTUBEに公開で良いだろう。日記もファンが気軽にメッセージを書き込めるようにしたほうが良いと思う。ファンクラブに入ってる時点でお金払ってまでアンチもいないだろうからメッセージ欄の荒れもそこまで気にする必要もないだろうし掲載する前に審査するシステムにするのも簡単であろう。

 

⑥のガルヒロと切り離すべきというのは賛否両論あるだろうが筆者の個人的な意見では今回のラブパトリーナからは全く別のユニットで活動すべきと考える。なぜかというと、永続的に年一で同じようなコンセプトのメンバーを数人加えていく事など実質的に不可能だし、グループというのはそもそもコンセプトを大事にしてメンバーを厳選して作っていくものなので1年に1度必ずメンバーの加入が義務付けられしかもそれはガルヒロ制作側のキャスティングの為Girls2のアーティストとしての意思とは関係が無く勝手に決められてしまう。これではGilrs2のパフォーマンスユニットとしてのクオリティの維持も難しくなるだろうし年々違った形に変容していってしまう。グループというものもある程度の変化は必要であろうが1年に1回外圧的にメンバーの加入が義務付けられたユニットというのはなんとも不自由な形である。これではグループとしてストイックに芸術表現活動をするいわゆるアリーナ・ドーム級のアーティストを目指す事など不可能だし、何のポリシーも無くなってしまう。こう言うとラブパトリーナのメンバーを否定していると思われるかもしれないがそうではない。Girls2とLovely2は全く別に考えるべきだしそれぞれの良さがあるでしょ?という事なのだ。それをただガルヒロ出身者の集まったグループとしてGirls2を『ざっくりとしたガルヒロ出身集団』にしてしまうのは愚策だと言っているのだ。厳密に言うとGirls2でさえ3グループの寄せ集めでしょ?と言われればそうだ。理想を言えばmiracle2 magical2 mirage2それぞれ単独で存続する事がベストだったと言えるだろう。ただここには歴代メンバーの意思や都合など様々な問題もあり実現できなかったという経緯がある。それに4-5人のガールズグループを1年に1度デビューさせて維持するのはマネジメント的にも困難だし現実的ではない。なのでGirls2が誕生した時は三代が集結したドリームチームでファンが納得できた。なるほど3年に1度ガルヒログループをユニット化するのか。そのために今回からは頭文字をLにした。衣装もテイストが変わりメンバーの年齢層も一段下がった感じ。また新たなコンセプトのユニットの核にLovely2がなるんだなとそう思ったのだ。しかし蓋を開ければまたガルヒロのOP曲はGirls2が担当。しかもLovely2もGirls2として参加して歌っている。公式ページを見ればGirls2のメンバー紹介にLovely2の3人も掲載されている。これではGirls2はどこまで行ってもガルヒロ出身者の集まったグループというイメージから脱することが出来ずいつまでたっても子供たちをメインターゲットにしなければいけなくなり音楽性の幅を狭めてしまうのだ。一部でガルヒロ人気が無いとGirls2の存続が危ういという意見が見受けられたがそれなら尚更早急に切り離さなければいけない。このままではずっとガルヒロ人気におんぶにだっこでガルヒロが終わったらGirls2も解散となってしまいかねないからだ。

 

以上の点からGirls2はもうガルヒロから切り離したポジションで本気印のアーティストとして売り出すマネジメントに切り替えていくべきだと思う。そしてLovely2は1年ガルヒログループとして活躍した後に次世代ガルヒログループと一つになってまた新たなユニットを作る。そうすれば3年に1グループのユニット誕生をイメージ出来るので戦略も立てやすくなるだろう。3年周期にガルヒロのコンセプトも変えていくスタイルにしていけば良い。今からでも遅くないのでGirls2とLovely2を擁立したEXILE TRIBEのようなガールズユナイテッドを創設してそこの大枠の中で様々なガールズグループをマネジメント展開していく事を希望したい。当然その中にiSCREAMを入れる事だって可能であろう。とにかくLDHのガールズグループ=ガルヒロ出身のような単一的なイメージにする事は絶対に得策ではない。もっと多岐に渡る女子の魅力が集結する巨大なGirls Tribeを作り出さなければならない。

⑦についてはGirls2についてだがとにかく現時点の楽曲はアニソン領域を超えない楽曲が殆どである(初期にスキップ RINGRING GIVEMEなど私モテやjewelgirlもアーティスト的楽曲だがアルバムとして統一性が無いのでGirls2のイメージ化までに辿り着いていない)。これは楽曲の優劣ではなくオーダーコンセプトがそうなっているのだろう。今回も結局私モテとjewelgirlとチョコモーモーという何とも奇妙なカップリングアルバムが出来上がっている。Girls2を当初のアイドルではない次世代ガールズパフォーマンスユニットとして育成したいのであればもっと音作りにもこだわりが欲しい。何にしても今までのアルバムは有り物のシングルやカップリング曲のかき集めベスト盤のみでコンセプトプロデューサーがいない(少なくともプロデューサーが一つのコンセプトを持ってアルバムを作り上げなければ作品とは言えないだろう)というのが既にアーティストとしてやる気が無いと思われてしまっても仕方ないであろう。LDHであれば優れたクリエイターもプロデューサーも豊富であろうから是非本気のガールズグループを社運を賭けて作り上げて欲しい。そのつもりが無いのであればどうかガールズユニットのマネジメントは他事務所に任せて撤退して欲しい。自社男性陣が売る商品のための広告塔やコストがかからない自社アーティストとのバーター企画のみで今の貴重な時間を浪費しないで欲しい。とにかく女子グループは時は金なりなのだ。早急にコンセプトを立て直して本格的アーティストとしての売り出しに舵を切って欲しい。Girls2が若い今圧倒的なパフォーマンスを見せる事に意味があるのだ。Girls2の一番の強みは何だろうか?それはEXPGで幼少期からパフォーマンス力を鍛えられているため現時点である程度完成されている点だ。K-POPなら彼女達の年代はまだ練習生期間である。Girls2は既にそこを飛ばしてデビュー出来ているのだ。そここそが最大の強みなので今こそメインのアーティスト活動を行うべきなのだ。Girls2が20歳そこらになった時に本格的な事をやっても今までの既存のアーティストとなんら変わりは無いので埋もれる確率はどんどん高くなってしまう。そしてもう1点彼女達のスキルはまだ完全には出来上がっていないのでどうか各自のスキルの育成にもっと時間を割いて欲しい。才能は豊かであるがまだその才能を全部活かせるレベルには無い。レギュラー番組を持って忙しいのは良い事だが今しか出来ない技術の向上にテコ入れしないとパフォーマンスセンスが錆びついて結局既存のバラエティタレントと同じになってしまうというような事が無いようにして欲しい。バラエティタレントは素晴らしい職業だと思うが今の彼女達が目指すのはまず次世代ガールズパフォーマンスユニットでありバラエティはその後でも遅くはないだろう。

 

⑧はやはり国内マーケットだけ見ていては今後音楽市場の未来は暗いので最低でも東南アジア・中東圏は市場として計算出来るようになって欲しいと思う。K-POPに一番お金を使っている国はなんとドバイなのだそうだ。このように東南アジア・中東圏を市場にするだけで収益が大幅にアップするのでこれからは口先だけでなく実質的にグローバルな目線を持って欲しい。LDHもNYやLAに支店があったりアフロジャックを招聘したりジェネがドバイ親善大使になったり一見グローバルな視点を持っていそうではあるが全てに一貫性が無く行き当たりばったりな感じで根本的なグローバル人材の育成やグローバル対応が出来ていないのかなと思う。EXPGのカリキュラムに語学も無いわけでこの辺りも本気度に疑問符が付く。いずれにしてもどの国に対して売り込みを強化していくかはYOUTUBEなどに英字幕で動画をアップしていけばだんだんどういった国からのアクセスが多いかなどデータを蓄積できるであろうからそれを基に戦略を立てて行けば良いと思う。

 

最後にGirls2はアイドルではなく次世代ガールズパフォーマンスユニットという事を掲げて活動をしているがこれは現時点で非常に恥ずかしい結果になっている。というのはLDH全体に言える事であるがLDHのアーティストは世界的に言えばほとんどがアイドルである。EXILEもsecondも今でこそ中年集団でアイドル感は感じられなくなってきてはいるが昔はアイドルにしか見えなかった。generationsもfantasticsもその他もアイドルである。これは実力が無いという意味の日本的アイドルという意味ではなくアイドル的アイコニックな存在だという事だ。見た目も良くパフォーマンスも素晴らしい誰からも愛されるグループを世界ではアイドルというのだ。且つてはマイケルジャクソンもアイドルであったし今でいうとジャスティンビーバー、ブルーノマーズもアリアナグランデもアイドル的存在だろう。アイドルとは圧倒的に幅広く愛される存在を言うわけでそれに実力の有無は関係ないのだ。そこは日本のアイドルというカテゴリーが特殊化してしまっているのでアイドルだという事を否定したくなる気持ちもわからないではないが、実際はアイドル的なのにアイドルでは無くてアーティストだと標榜する事は非常に恥ずかしい事でもある。LDHのアーティストの殆どが異性のファンに音楽と関係が無いアイドルグッズのようなものを販売して生計を立てている現状でアイドルではなくアーティストだという事はほぼ意味の無い事だ。ぜひ堂々と自分たちはパフォーマンスの質が高いアイドルだと言って欲しい。Girls2も100歩譲ってもやってる事はジャパニーズアイドルだ。彼女達の音楽だけでファンという人はほぼ居ない。しかもまだ自分たちで楽曲さえ作っていないし振り付けもしてもらっている。これは紛れもなくジャパニーズアイドルのそれである。それを恥じる必要は無い。人それぞれ役割があるのだから不得手な分野は自分より優れた人に任せればよい。彼女達の最大の魅力は人が作った楽曲や振り付けを彼女達の恵まれた容姿と歌唱力やダンススキル、そして表現力でそれらを人々に伝える事なのだから。それは素晴らしい職業だと思う。なのでアイドルにプライドを持ってアイドルとしてのGirls2の魅力をもっともっと出していって欲しいと思う。その全方位に愛されるアイドルらしさが女性グループの武器でありハロプロのように永続的に愛されるガールズグループの魅力であると思う。E-girlsは同事務所の男性グループに引っ張られてアーティストに執着し過ぎたのかなとも思う。是非Girls2にはストイックなパフォーマンスとアイドル的愛嬌をうまく使い分けて行って欲しいと思う。

 

以上勝手につらつらと書き綴ってきたがこの全てをやってもGirls2がアーティストとして売れなかった時には自分は切腹覚悟で書いている。そのくらいGirls2というグループの各メンバーの魅力やスキルは本当に素晴らしいと思っているし、この9人が本当にベストなメンバーになりつつあると思っている。是非このデビューから1年で彼女達が9人で作り上げてきたGirls2というグループ像をスタッフさん達は大切にして頂きたい。徐々にアーティストへのレールから逸れた感のある今ならまだ間に合うので是非方向修正をして頂きたいと切に願っている。逆に数年後この記事が笑いものになるくらいGirls2が大人気の20人余りの国民的グループになっていたらそれはそれで良いのだが(笑) 当然彼女達が別路線で真のジャパニーズアイドルとして生きていくならこれらの提言は効力を失うわけだし。 

 

 

P.S.

ふと思ったので加筆するがもしLDHがGirls2を安直にAKBや坂道を参考にそれに近い入れ替え制のアイドルユニットのトライアルとして考えているのならそれは最も恐ろしい。決してAKBさんなどのシステムが悪いというのではない。ただLDHとは根本的に人材の性質が異なるからだ。AKBグループは素人同然のアイドル志願の女子を集めて育成し競わせてドラマティックに演出する事によりファンが感情移入して応援するのが主体でそのグループに永続的に参加して活動するのが目的ではなく卒業して次の芸能活動の足掛かりにするという形なので、Girls2のような幼少期からアーティストや歌手を目指してきた子達にとってはグループが単なるステップアップの道具というのはあまりにも不似合いな感じだ。やはりGirls2には固定したメンバーで地に足の着いた芸術表現活動をパフォーマンスユニットとしてやっていって欲しいものだ。