今こそ家庭で「まほうのかいわ」を!
札幌市教育委員会が出している「学ぶ力の育成」のためのキーワード「まほうのかいわ」についての続きです。学校が臨時休業中の今だからこそ改めて考え直したい家庭学習でのお子さんとのかかわり方の参考になればと思います。
改めて「まほうのかいわ」とは…
ま……学んだことを一緒に振り返りましょう
ほう…方法を一緒に考えましょう
の……伸びを認め、ほめましょう
かい…改善に向けて、生活を一緒に振り返りましょう
わ……わからないこと、できないことに挑戦できるよう 励ましましょう。
では、今回は後半部「のかいわ」について家庭でできる具体的な声かけを考えていきます。
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「の」……伸びを認め、ほめましょう
「学習の伸びなんて正直わかんない…」という保護者の方もいることでしょう。ここで大切なのは、「学習の伸び」を捉えることではありません。ただ「頑張りを認めること」です。ここでの「頑張りを認める」とは「ほめる」とは違います。「今日はお手伝いをがんばったね。お母さんはとっても助かってるわ。」のように伝える側の肯定的な気持ちをしっかり伝えることが大切です。自分の行動が周囲に良い影響を与えていることを自覚することで「またやりたい!」と頑張ることができます。余裕がある方はお母さんだけの特別なサインや簡単なイラストをコメント代わりにつけてあげるとかなり効果があります。
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かい…改善に向けて、生活を一緒に振り返りましょう
なかなか学習が上手くいかないこともあるでしょう。ひょっとしたらそういうことの方が多いかもしれませんが…その際にどうしたらいいのかを一緒に考えてあげましょう。約束の時間集中することができていない…。進捗を確認しても全然進んでいない…。学校の先生から聞いている姿と全然違うだらけた姿…。つい注意したり、叱ったりしそうになるかもしれませんが、そういったときは原因を一緒に探していきましょう。「刺激の少ない学習環境かどうか」、「課題の量の設定が多すぎてはいないか」、はたまた「学習する時間帯はどうか」など原因はきっとあります。「ほう」で考えた学習方法とリンクさせ、お子さんにあった学習スタイルを一緒に考えていきましょう。なんかいも言いますが、「一緒に」ということが大切です。学校での集団教育ではできない各個人にあった教育を行う貴重な時間だとプラスに捉えて、親子での話し合いの機会を積極的にもちましょう。
- わ……わからないこと、できないことに挑戦できるよう 励ましましょう。
低学年から中学年、そして高学年になるにつれて学習内容はどんどん複雑になってきます。低学年のうちは、どんどん興味をもち学習を進めていた子どももどんどん自己認知が発達してきて、「これは自分には無理だ」や「適当にやって早くゲームしよう」など、良くない見通しをもつようになります。今求められている学力は「思考力」です。未来がどうなるのかわからない、不安定で発展的な現代社会において大切なのは、困難に出会ったときに色々な方策を模索しようとする姿勢です。なので「挑戦する」という気持ちをもつことがとても大切です。では家庭ではどうすればいいのか?まず、難しい、わからないところにチェックをつけます。そして、その部分を課題を一通りチェックした際に一緒に考えてあげましょう。「一緒に」ということが繰り返しですが、大切なキーワードです。中学生になってしまうと、しっかり覚えていないと大人でも内容も難しいですし、時間の確保も難しいです。それになにより子どもの発達段階としてあまり親との会話をもとうとしない子も多くなってくるでしょう。子どもの反応がよいこの時期だからこそ、子どもの成長に寄り添い、子どもと一緒に学ぶんだという姿勢をお子さんにも示してあげてください。
単純な知識の習得だけなら家庭での学習やオンライン授業、家庭教師の方がともすると優れているでしょう。学校での教育では高低様々な学力差があるなかで多様な考え方に触れて、最適解を集団で考えていくなかで思考力、そして判断力を育てていきます。子どもの社会性を育て、集団で学びを解決していく。それは学校でしかできません。その機会が失われている今の状況は教員として本当に悲しく思います。各家庭でお子さんの学習に関わることを通して、よりより信頼関係を築く時間にしてください。もちろん不安や分からないことはそれぞれのお子さんが通われている学校へ電話してください。どんどん質問してください。教員の心情として何か役に立つことがあるなら何でもしたい!でもできない!」状況です。嬉々として相談に乗ってくれるでしょう。学校が再開された時には、子どもたちそれぞれの成長をみるのがとても楽しみです。
まとめ
・子どもができたことに対して「自分のきもち」を伝える。
・子どもと一緒に悩み、改善していく方法を考えていく!