アヴィ…
お空に帰ります




飼育放棄の現場から保護のアヴィ


私はこの現場の保護のための捕獲のお手伝いのつもりで現場入りしました
予定は5〜6匹の外に放り出された猫達の保護



あ!あっちにいたよ
あ!こっちにも

実際には当初の情報を上回る頭数の子達が皆お腹を空かせ
レスキューを待っていました




悩んだり考えたりしてる時間はなかった
とにかくみんなで夢中で保護しました


その中の1匹
アヴニール

アヴィは別の猫にくっついて
私達から逃げていきました

その別の猫は竹藪の中に置いた捕獲器のペットシーツを外から剥がし
必死に捕獲器の中のフードを掻き出して食べていた


胸がしめつけられ涙が溢れそうになるのを堪え
とにかく一緒に帰らねば
頭をフル稼働させ
どうしたら捕獲器に入ってくれるか考えて設置しました


アヴィのことは何故だろう
捕獲器には入らないと思った



少しずつアヴィとの距離を縮め
みんなに近くで待機してもらって…
チャンスは一度だけ
ゆっくりゆっくりアヴィの首を掴みました



あの時…
私が掴んだアヴィを
どうして手離してしまったんだろう…




アヴィの眼は
異様なオレンジ色で
何かがおかしいと気がついていたのに…





その後アヴィ、胡蝶、乃々花、かぐや、後におとめをチームで引き受けることができましたが


アヴィだけが状態が上向きにならなかった
黄疸
ぶどう膜
炎症反応
などなど
血液検査の結果は最悪で
当初はFIPが疑われましたがそちらは陰性
ホッとしたものの、ではいったいアヴィを苦しめる原因は何なのか


少しでも状態が良くなるよう治療を受けながら
原因を探るために検査
でも感染症は陰性
残る可能性は脳炎かリンパ腫か
一時は貧血も酷くなり
輸血して数値は安定するも状態はあがらず


アヴィに麻酔をかけることはハイリスクすぎて
できる限りの治療をしてもらいながら
シロ号で穏やかに過ごせることを模索していく日々



眼圧が高くて、いつも目を大きく見開いて
眼球が溢れ落ちてしまうのではないかと思うほど



そんなアヴィでしたが
一度、おもちゃで夢中になって遊んだことがありました
アヴィの瞳はキラキラして
本当に幸せな時間だった…


もう一度、アヴィが楽しいと思ってくれるなら
その日が来るのを楽しみに頑張れる


だけど私はアヴィに頑張らせすぎてしまったんだよね…


亡くなる前日
朝、アヴィの様子がおかしいと連絡をうけ
JMママにも連絡とってアヴィのもとへ
アヴィは痙攣発作をおこし、病院に搬送中に何度も開口呼吸になって
このままじゃアヴィが苦しいだけだから
少しでも楽にしてあげたくて


やっと診察室に呼ばれて点滴しながら検査
先生の表情からも厳しいことはわかってた


治してとは言わない
ただただアヴィが苦しくないように


その決断をもっと早くしていたなら
アヴィを一人で逝かせることは無かったのかもしれないのに



ごめんね、アヴィ



暗い竹藪の中
良く見えない目で
どんなにか怖かっただろう
心細かっただろう


助けたかったのに
苦しめただけなんて
私はいったいアヴィの何を見ていたんだろうね…





後悔したら、懸命に生きたアヴィに失礼だから
私の想いや後悔なんかより
アヴィの頑張りをたくさん褒めてあげよう
そう決めていたのに


悔しくて悔しくて悔しくて




だから私は
いつかアヴィと再会できるその日まで
歩き続けることにしたよ



アヴィが愛しい




アヴィが懸命に生きた事
知ってほしくてブログを書いたのですが
なんだか私の弱音ばかりになってしまいごめんなさい



アヴィへの応援、お心寄せ
本当にありがとうございました
そしてアヴィを守るために尽力してくださった
全ての方々に感謝申し上げます