出かけた帰り道
猫さんひかれてた

なんとかしてあげたくて
車を停めたけど
道幅狭いのに車の往来はげしくて


どうにもできなくて

思いついて警察に連絡した

こちらで処理しますと言われたから
ゴミと一緒に処分されるのが嫌だから
火葬か埋葬するから
ただ、私もひかれてしまう勢いの道だし
待ってるから来てくれと頼んだ


当番の警察官が行きますと
30分ほどして来た


でも私がその猫を引き取ることは
できないと言われた


例え野良であっても
野良であるかどうかの確認ができない
保健センターなどに飼い主から届けが出ているかもしれないから
私が勝手にはできないと


せめて、せめて
もう本当に息がないのか
さくらカットがないのかだけ
確認させてほしいと頼んだ

渋々了解してもらえた


警察官が来る前に確認してあげたかったけど
本当にトラックが物凄いスピードで通る道で


近くのコンビニに車を停め
猫さんのもとへ
警察官Aは交通整理?
警察官Bが
ビニール袋を持って猫さんを
入れる準備をしていた


さくらカットはなかった
たぬきさんのような色の
やせっぽちの猫

飼い猫ではないだろう

新米らしき警察官B
偉そうに指示とばす警察官A

Aのもののいいかたが
猫さんをモノ扱いしていて
腹がたった


残念だけど
猫さんはもう息をしていなかった
Bは
猫の遺体が怖かったのだろう
なかなか袋に入れられず


手伝わせてくださいと
私が猫さんを抱え上げた


まだ温もりが残っていた
おまえ本当に死んでしまってるの?
どうして飛び出したの
今日は何か食べることはできたかい
家族はいるのかい


名前も知らぬ
きっとゴミと一緒に廃棄されてしまう
その猫さんに
最期 抱え上げて合掌させてもらえて
感謝した
悔しくて悔しくて


なんで
なんで
私のバカ


ごめんなさい


今度は暖かい家の猫として
帰っておいで
うちにきてくれたら
お腹いっぱいにして
もうやめてってくらい
抱きしめるよ


助けられずごめんね